暁 〜小説投稿サイト〜
千年の魂.
第二シーズン〜時空大冒険〜
第七章 【ロストアビリティー】
第二十二話《僕が私で私が僕でアホはアホ》
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あぁ、奴らのナイトスキルは、奴らに返す」

風魔は、頷く。

「うん、あいつらは、まだまだ、使いようがあるからな、今回、一時的に、ナイトスキルを奪ったのも、他の幹部共の信頼を確実にする為だ
今回のことで、あいつらは、夜神やライトがこの時空艦から消えたのは、俺が処分したからだと思っているはずだ
これで、少し、大きく動けるな」

「あぁ、本当、少しだけな」

その時の、雷山の目には深い迷いのようなものがあった。





* * *




----ミンカーン民間病院----


「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA
ここが、我が弟、ミンカーンの病院だ!!!」

リンカーンは、すごい、偉そうに言っているが、正直、俺は、病院?を見て絶句していた。

なぜか、それは、その病院が廃墟も同然なほどに荒れているからだ。
植物のツタが建物に張り付き、建物の所々は、ヒビが入り、ひどいところは崩れている。
それを、見ながら、ふと、空音が言った。

「人の気配が全くない」

それを聞き、リンカーンが言った。

「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA
流石だな、少年!」

「いや、私、女だから」

「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA
気にするな!そう!ここは、既に閉鎖されている!」

それを聞きカインが言った。

「閉鎖って、それじゃここにミンカーンはいねぇのか?」

その質問にリンカーンは、当たり前のように応える。

「いや、いるぞ?」

それを聞き、謎が深まる空音は、再び尋ねる。

「じゃあ、なぜ、ここまで人の気配がしないの?」

それに、リンカーンは、笑って応える。

「そりゃ多分だが、また、自分が作った薬飲んで気を失ってんじゃねぇかな?
HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」

そして、その後に、こう付け足した。

「やつは、医者でありながら、正真正銘狂化学者(マッドサイエンティスト)だからな!!!」

俺は、それを聞いた瞬間、初めてミンカーンという名を聞いた時から持っていた不安感が、確実なものになった。

しかし、そんな不安を知る由も知る気もない、リンカーンは、病院のドアに手を掛け、力を込める。ドアは引き戸になっていて、バリアフリーな作りと言えるだろう。

ガッ

「HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA」


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