動き出す未来
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
が突然そんな事を言い出したので、俺は何かするつもりかと身構えると、無防備のまま俺のところに歩いてきた。
アマネが俺の右腕を掴むと、そのまま自分の胸に一瞬当ててすぐに離した。
「はい、これであんたは晴れて犯罪者よ」
「……テメエ図ったな!? 」
「何のこと?実際に私の胸を触ったじゃない」
「あんな当たったかどうかもわからないのに犯罪者呼ばわりすんな!俺は戻らせてもらうぞ! 」
「だったら、この事を学校中に言いふらすわよ? 」
背を向けて教室に戻ろうとすると、アマネから言われた言葉に固まってしまった。
「……お前ぶっ飛ばすよ? 」
「なんなら殴られて無理矢理触られたって言ってもいいのよ? 」
結論、この女は悪魔だ。最悪の奴だ。
「さあどうするの? 」
「……お前いつか殺すからな」
「やれるものならどうぞ。それじゃあ行くわよ」
そこからある程度の距離を歩くと、外装からボロッボロの部室に着いた。看板が入り口のところに掛けられていたので見ると、『ガンプラバトル部』と書かれていた。
「さあ入りなさい」
「言っとくが部活には入らないからな」
そのまま扉を開けて中に入ると、既に一名、メガネをかけたTHE・ガリ勉がいた。
「部長。新入部員を連れてきました」
「いや入らねえよ」
「おっ?お手柄だねアマネ。ようこそガンプラバトル部へ。俺は部長で三年のアキザワ セイヤ。よろしく」
「あ、カグラ レイだ。よろしく頼む」
「カグラ君。あなたにお願いがあるの」
「ん?三回目だがガンプラバトル部に入る気ねえよ? 」
「私と組んでくれないかしら」
どうやら馬鹿でも三回も言えば言葉が通じるらしくて助かった。
「組むって何をだよ? 」
「いいから答えを聞かせてちょうだい。まあもし断ったら……」
アマネが自分の胸に手を当ててどうだと言わんばかりの顔をしている。この悪魔女……。
「…ああわかった!なんだが知らんが組んでやるよ! 」
「男に二言はないわね? 」
「ああ!当たり前だろ! 」
「じゃあ入部届を書いて出してもらいましょう」
はっ?
呆気に取られてると、アキザワが引き出しから一枚の紙と鉛筆を俺に渡してきた。
「……なあ。そういえば組むって何をだ? 」
「ガ・ン・プ・ラ・バ・ト・ル」
「地獄に落ちろ」
と言いながら、またさっきみたいに脅してくるだろうと判断し、しぶしぶ入部届に名前を書いた。
「ほ〜らよっ……と! 」
鉛筆に入部届を巻き付け、そのままアマネに向けて思い切り投擲する(もちろん尖ってない方を先にして)と、見事に額にヒットした。
「〜〜〜っ!痛ったい
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ