動き出す未来
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左の耳に通しておいてくれ』と言っていた。要は聞き流せってことだ。
おっと、そうこうしている俺の番か。
「カグラ レイ。趣味は家事全般に体を動かすことだ。部活は入ってない。よろしく頼む」
自己紹介を終えると、まわりから何やらキャーキャー聞こえるが無視しよう。
余談だが家事全般はレイナの手伝いで身に付き、体を動かすのは子供達の遊び相手をしているからだ。部活?一日しか来れてない人間が部活に入っているわけねえだろ。
そのまま全員の自己紹介を終え、SHRをやってそれぞれ帰路についたり部活に行ったりした。
「あーー、終わった」
背もたれに寄りかかり腕を頭上に伸ばす。レイナの言った通り、この時期に来ると不自然ではないらしいな。
「カグラ君ってもしかして一年生の時いなかったよね? 」
前言撤回。一発でばれてんじゃねえかレイナ。
「確かにこんな二枚目した奴なんて一年生の時見なかったような…」
「カグラは一年生の時クラスどこだ? 」
次々と俺の机のまわりに人が集まってきた。俺は多少うろたえていると、突如襟を掴まれて椅子から落ちるように引っ張られ、そのまま俺は教室から連れ去られた。
誰だが知らんがこの状況を打開は出来た事には感謝するが、襟を引っ張られて首を絞められているので感謝する気持ちが半減している。
「お、お前!息が出来ないんだよ!自分で立って移動するから手を離せ! 」
「ん?あーごめんごめん」
襟から手を離され、俺は咳き込みながらも立ち上がって連れ出してきた奴を見た。栗色の髪の色で、それを腰まで伸ばした女だった。
「さて、それじゃついてきなさい」
「はあ?そもそも誰だよお前? 」
「相手に名前を聞くなら、まず自分から名乗りなさいよ」
一瞬イラッとしたが、相手の言う通りなので言われた通りにした。
「カグラ レイだよ。おま「まあ知ってるけどね。私はアマネ マヒル」 」
俺の言葉を遮るように自己紹介をしてきた。なんか聞いたことあるなーと思ったら、隣の席の奴だった。ちなみに席は教卓の前から二番目の席だ。てかそれよりも
「知ってんなら聞くなよ。だいたいどこに連れて「黙ってついてきなさい」……このやろう…! 」
俺は仕方なくアマネの後についていくと、校舎から出て外に連れ出された。
「……んで、俺に何の用だ?こんなところまで連れてきてよ」
「いいからついてきなさい」
「黙って言うこと聞いてりゃ、好き勝手言ってんじゃねえよ。そもそもなんで俺がお前の言う通りにしなきゃいけないんだよ」
「あの人混みから助けてあげたでしょ? 」
「首を絞められるというオマケ付きでな」
「なら無理矢理言うことを聞かせればいいのかしら? 」
アマネ
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