第6章 アルレスハイム星域会戦 後篇 〜真実〜
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に向かてきたそうだ。
そして、それが隕石じゃなくて帝国軍の強襲揚陸艇であったと気が付いたのは自動防御システムの警告音が鳴ってからであった。
イブリン少尉の撃破した隕石は実際に強襲揚陸艇であったそうで、他のもそうであったそうだ。
自動防御システムのおかげで突入してきた5艇のうち4艇は破壊したが残る1艇は強襲揚陸に成功したそうだ。
少尉は陸戦警備隊を呼び寄せ侵入した2個小隊の排除に乗り出したが、1個小隊が逃亡に成功しコーゼル少将のもとに向かってしまった。
そのうちの1個分隊を撃滅したのがどうやら私であったようだ。
そして、残る1個分隊が例の謎の処刑で少将を殺害したのちに少尉の指揮下の部隊に包囲され戦死または自決を遂げたそうだ。
さらに少尉はコーゼル少将のことについても教えてくれた。
コーゼル少将は同盟への亡命を条件に今後3年間の帝国の軍事情報を提供した。
しかし、彼はそのほかのことも話し始めた。
宮廷での貴族の争い、軍の派閥争いなどなどであったがその中に私が興味を持たさざるを得ない内容があったのだ。
それは、「エルビィン・フォン・シュナイダー准将」についてであった。
父と少将は士官学校の同期生であったそうで、互いに切磋琢磨する親友であったそうだ。
しかし、父が反逆罪をかけられたとき少将は大佐で情報部に勤務していた。
少将は情報部でフェザーン方面から同盟に入る時の航路情報の一切を取り仕切っていたそうだ。
あるとき、当時の情報部長官エルマイン・フォン・シュタインマルク大将に呼び出され
「フェザーンから同盟に入る全航路のうち旧型の駆逐艦を改造して作った高速輸送船の航路情報をよこせ。」
という命令であった。しかし。少将はエルビィン准将が反逆罪で捕らわれ、しかも少将を頼って私の叔父ケーニッヒ中佐がどういった船舶で亡命するのかを知っていたため、誤った情報を上告した。
しかも、エルマイン大将から言われた高速船舶はその1か月間でフェザーン経路を通るのはケーニッヒ中佐たちの亡命行のみで発見するのは容易であったのだ。
しかし、大将はその情報が誤りということを見破ってしまったのだった。
そして、少将に
「次、このようなことがあったら貴官を奴と同じ目に合わせるぞ。」
と、脅迫したそうである。
出来る限りの遅滞行動をしたものの、少将は正確な情報を渡さざるを得なかったのであった。
結果として、母は死に、名前も顔も知らない兄は捕虜になり、叔父は死にかけた。
怒りが込み上げてくると同時に、コーゼル少将の救出がもっと早ければという後悔の念がわいてくるしかなかった。
コーゼル少将はいくつかの重要情報を同盟軍にもたらしたが、口封じのために殺害された。
もっと重大な情報を持っていたのではないか?そして、私の最大の謎、なぜ父は消され
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