第6章 アルレスハイム星域会戦 後篇 〜真実〜
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やりでつぶし、後ろのやつを頭部を切り裂く。
目をやられた奴にとどめを刺す。
残りは4人。ヘンシェルに比べれば楽勝だった。
敵は動揺している。
こっちから襲い掛かるほうが早い。
私は思いっきり間合いを詰めて軍曹の階級章のついた奴と中尉の階級章を付けた奴をいっぺんに片づけた。
残るは2人。
上段の構えで間合を狂わせる。
敵の一人が槍で突く!しかし、近すぎる!
かわして、そいつの脳天へトマホークを振り下ろす!
残るは1人。
動揺はしてるが逃げ出そうとしない。
右腕の部隊章を見る。
「第91特殊強襲揚陸群」
この部隊は帝国軍では5つしかない特殊強襲揚陸群の一つで私の亡き父が少佐の時に指揮官を務めた部隊だった。
私は上段の構えのまま動かない。
相手の伍長も下段の構えのまま動かない。
すると、向こうから
「貴官はローゼンリッターだな?
われわれは捨て駒だから、最後の最後で面白くなりそうだ!」
と言って飛び込んできた!
一瞬の気のゆるみだった。この伍長はローゼンリッター並みの速さで間合を詰め私の腹部へ槍を突き立てようとした。
すべてがスローモーションに見えた。
しかし、シェーンコップ中佐から教わったことがよみがえる。
帝国軍のトマホークは両刃。
つまりどっちにもひっかけれるだけのスペースがある。
それを利用する。ということを我々は教わっていたのだ。
私はすぐさま上段から振り下ろして柄の部分と伍長のトマホークを絡めた。
そのまま槍の進路が外れる。しかし、何十キロもある装甲服が腹部に直撃する。
胃の中身が一気に出てきそうだった。
しかし、思いっきり腹に力を入れた。
そして、両者とも同時に床に倒れこむ。
私は、さっき投げ飛ばしたナイフを死体から抜きとりその伍長に飛びかかって馬乗り状態から思いっきりのど元に突き刺した。
すると彼は
「へっ。ほんとに最後の戦いになっちまった。・・・・
でも楽しかったぜ。ありがと」
と血でせき込みながらそう言いながら息を引き取った。
私は立ち上がって、コーゼル少将が拘留されている独房へ直進した。
3分後そこに到着したがそこには無数の憲兵隊員の死体と腹部から血を流して倒れているコーゼル少将だけであった。
どうやら、処刑形式で腹部を撃たれたようだ。
私は、少将に近づくなり帝国語で
「何があったか話していただこう。コーゼル閣下」
すると少将は朦朧とした意識の中でうわごとのような言葉を口走った
「私は帝国軍にはめられた…」
とそれを何回も繰り返すばかりで
手の付けようがなかった。しかし、彼は最期に私の注意を引くのに十分すぎるほどのことをしゃべったのだ!
「エルビィン准将許せ」
と。
私は、すぐに少将の肩に掴み掛り
「どういうことだ!
何が済まないんだ!?
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