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ローゼンリッター回想録 〜血塗られた薔薇と青春〜
第6章 アルレスハイム星域会戦 後篇 〜真実〜
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「我が艦に敵の強襲揚陸艇が強行接舷した!
ただちにB第4ブロックに迎撃要員は迎撃に迎え!
繰り返す…」
というオペレーターの焦りに焦った叫び声が響いた。

さすがに、のんきなことは言えなかったのでドアの小窓から外にいる警備兵に
「おい、君!
ここから出せ! 奴らを止められるのはローゼンリッターくらいだ。
死にたくなかったら、俺の言うことに従え!」
そこに突っ立っていたのは19歳前後の1等兵で手ががちがちに震えていた。
しかし、彼は震える声で
「私には、この扉を開ける権限がございません!」
と拒否してきたのだ。
「死にたくないだろ?!
ここを開ければ助かるんだ!
開けろ!」
といった瞬間。 彼は頭を打たれてその場に倒れた。
帝国軍がすぐそこまで迫っていたのだ。

扉を突き破らなくては自分もこんなところで殺されるか、捕虜になるに違いない
と思い、部屋の中を見回してみる。

机、椅子、PC、仮設ベッドだけしかない。
机の柄の部分で扉を思いっきり叩き割ろうか? などと考えていたが外では銃撃戦の音ののちに装甲服の足部分が床にあたる音が私のいた部屋の前で止まった!

よくよく耳を澄ませると帝国語で
「コーゼル少将はこの部屋にいるかもしれん。
とりあえずここを突き破ろう。」
という恐ろしい内容が聞こえてきたのだ!!
カチカチという爆薬をセットする音が扉の奥で響く。
外では
「爆破準備完了!」
「爆破せよ!」
「了解! 
爆破3秒前! 3,2,1爆破!」

「バーン!」
扉が内側に吹き飛んだ!
扉の側面ちょっと奥にいた私はテーブルの柄をへし折ってとがった棒状のものを握って扉の破片をまともに浴びながら爆風を受けた。
すると、見慣れた銀色の筒が飛んできた!
フラッシュパンだった。
それも私の目の前に。
私は衝動的にそいつを外に蹴り上げた!
そして、それはどこかにあたって人の背丈くらいまで上昇して、最高点を過ぎるかすぎないかの高さで爆発した!
「バン!」
辺りが閃光に包まれたみたいだ。
私は目を隠してそれから自分を守ったが、外にいた装甲擲弾兵たちはとっさのことで何にも出来なかったようだった。
私は、瞬時に部屋から出て、耳鳴りのする中何が起きたかよくわからずにうずくまっている装甲擲弾兵の首元の非装甲化されている可動域にさっきのテーブルの柄を突き刺した。
たちまち、返り血を浴びたが、そいつからコンバットナイフを抜き取るなり近くにいたもう一人に向かって投げ首元に命中。
ブルームハルト中尉から投げナイフ術を教わった甲斐があった。
そして、トマホークを拾い上げ残りの7人と白兵戦になった。
一人の擲弾装甲兵がとびかかるが抜き胴で殺害。
前後で2人が一気にかかってくるが前方の一人の目を
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