第3章 リーザス陥落
第50話 預かる命、解放の時まで
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れは確かにずるいわ。私たち魔法使いが必死に使える様になったのに」
「……ま、そう思うのも無理は無いだろうな。だが当然、色々とあるぞ? あの志津香の魔法だってやばかったんだから。大丈夫だって言った手前失敗しそうになったし」
ユーリはそう言って苦笑いをした。
以前マリアと戦った時もそう。彼女の魔法を読み取りし、学習。そしてそこから打ち消した。かなりの練度が要求されるから一概には言えない、ただ、ユーリは魔法使いとの戦闘には慣れているから出来る芸当なのだ。
そして、魔法を知る為には、それを見て学ぶ必要がある。受ける必要があるのだ。攻撃魔法であれば、そうしなければ体現する事は出来ないし、基本的に集中していなければならない。
……だから、戦闘中の相手の攻撃魔法を覚える為に、当たる。なんて事は実質不可能だ。ある程度の耐性と軽減、そして打ち消すくらいが関の山だろう。……これくらいでも十分すぎると思われるが。
「ここまでオレの技能を話したのは志津香だけだ。だから、妄りに他言しないでくれよ?」
「ふふ、人質の様に持っておくわ」
志津香は、嫌な笑みをこぼしながらそう言う。……それをダシに何を要求するのやら、とユーリは思ってしまう。
「はぁ……」
「冗談よ。ユーリと私は仲間でしょ? 同じ志を持った」
「……ああ。勿論、忘れてないよ。……忘れる筈もない」
ユーリは拳を突き出す。
志津香もそれに倣って、拳をユーリに向け、互いに合わせた。全ては、亡き両親の為に。
そして、志津香には、ランスの事を話、明日はちゃんと裏合わせをしてくれる事を約束した。
そして、志津香は間違いなく部屋に入っており、直ぐに明かりが消えた。やはり疲れている様で、直ぐに就寝に入ったようだ。……今回は珍しく盗み見しているヤツはいなかった。……それに、いつもいつもいたら、ワンパター……じゃなく、超能力者の類と疑ってしまうだろう。ただでさえ、ここの住人には人外の様な技能を持ち合わせている者が多いんだから。
「さて……と。オレもそろそろ休むか」
ユーリは、欠伸を1つすると……。ラジールの宿屋へと戻っていった。
〜ラジールの町・リーザス解放軍司令部前〜
長い長い一夜が明けた。
ユーリは、軍司令部へと向かう道中、かなみ、そして何処かやつれた様な表情をしているランスに合流した。傍にはシィルもいる。
「おは……って、なんだ? ランス。その顔」
「なんだ……ユーリか。いや、無敵のオレ様もあれだけヤれば、体力がなくなるのだと判ったのだ……が……はは……」
明らかに覇気のない顔。いつもの調子じゃないようだ。だが、口調だけは変わらない
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