第3章 リーザス陥落
第50話 預かる命、解放の時まで
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は知っているハズなんだけど……、とりあえず、作者も言わなぬが花だろう。
暫く興奮をしていた志津香だったけれど、ユーリが諌めつつ 話しをしていく内に、ユーリの力について話しを始めた。
「どうやって、アイツを止めるのかと思ったけど……ユーリも魔法が使えた事に私は驚いたわ。ずっと、内緒にしてたんだ?」
「そりゃそうだ。『能ある鷹は爪を隠す』『切り札は取っておく』……色々とあるだろう? 自分自身の情報っていうのは、思いのほか重要なんだ。特に冒険者業をしているとな。簡単に話せる様な事じゃないけど、シィルちゃんは、信用出来る仲間だし、大丈夫だって思ってな。カミングアウトした。あの状況で黙りは 流石に不自然だし」
「ふぅん……」
志津香はブスっ!っと頬を膨らませた。
ユーリは判ってないと思うが、シィルに話して自分には……と言う事で。
まず間違いなく《嫉妬》だろう。『Oh shit!』
「誰が嫉妬よっ!!!」
「って、誰に言ってるんだよ!! そしてついでみたいに、オレの足踏むなっ!」
志津香が突然暴走しちゃったから、ユーリも思いっきりツッコミを返していた。
そして……、流石にもう寝てもらおうと思った為、志津香が泊まっている宿にまで送っていく事にした。反対されるかと思ったがどうやら、大丈夫だった様だ。
そして、その道中の事。
「そういえば……ラギシスの時もユーリは、私の白色破壊光線を受けたし、その前にはアイツの黒色破壊光線も……。単純に魔法が使えるってだけの能力じゃなさそうね?」
「ああ。まぁ……一応これって言う名前がある技能じゃなさそうだからな」
「え……、技能名がないの? ただの魔法とかじゃなく?」
「そうだ。単純に魔法を使えるって訳じゃない。色々と制約だってあるんだ。細かには説明してられないがな。時間がかかって仕方ない」
ユーリはため息を吐きながらそう言う。
この技能は、彼固有の物であり、世界に同じ使い手は今のところ見たことがない。……母親曰く、父親から受け継いだ能力だと言う事は判った。戦闘能力もそうだろう。
志津香は、腕を組んで考え込んでいた。その彼女を見て、ユーリはゆっくりと口を開く。
「リ・ラーニング」
「ん? 何?」
「魔法を読み取る力は、《リーディング》 そして そこから学んで使える様になる《ラーニング》 それを合わせた造語だ。便宜上、オレはそう呼んでいるよ。読み取ったら当然、魔法の仕組みが理解出来たって事だから、打ち消したり、軽減させたりも出来る。心構えの様に耐性もある程度出来るんだ。 以前に志津香の白色破壊光線も、それで何とかな。……まぁ、威力が威力だから、かなり きつかったが」
「読み取って自分の物にするね。際限なく出来たらそ
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