第3章 リーザス陥落
第50話 預かる命、解放の時まで
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実的な夢にしているんだから。
「あー、あと……ランスの、この後の処理も任せていいか? シィルちゃん。流石にそれは勘弁だから」
「あぅ……/// だ、大丈夫です……/// 出来たらユーリさんは……」
「勿論、出て行くよ」
ユーリは手を上げてそういった。もう、十分にかかった様なので、これ以上は無用なのだ。そして、もう後少しで放たれるであろう 《アレ》の処理は 絶対に無理だ。
「それじゃあ、シィルちゃん。後は頼むよ。後……今日はお疲れさん。疲れてる時に、後始末なんか頼んで悪いな」
「いいえ、とんでもないですよ。ユーリさんもお疲れ様です。お休みなさい」
シィルは、頭をすっと下げ、ユーリを見送った。そこから先、シィルは何をしたのか、ランスはどうなったのか……。
まぁ大体は理解していただけると思うので、ここは割愛させて頂きます。
「やれやれ……、これで大体は大丈夫だな、無良があるのも考えもんだ……全く」
ユーリは苦言を呈しながら帰っていった。
今回の立役者はまず間違いなくランスだ。あの男が、敵側の洗脳魔法使いを止めてくれたおかげで、今皆が無事だといっても過言じゃないのだから。皆とは勿論リーザス軍のメンバーも入っている。意思のない彼らをも救ったのだ。
確かに色々と面倒事を増やしてくれる男だが、ある意味では、信頼は出来るというものだった。だからこそ、ユーリは 彼と一緒に戦っているのだろう。……止める事は多々あるけれど。
「さてさて、オレもそろそろ帰るか……ん?」
ユーリは、ふと前を見てみると……、そこに誰かが立っていた。
そのシルエットはよく知っている人物のものだ。と言うかさっきまで一緒にいたからユーリは直ぐに判った。
「何か力を隠してる、って思ってたけど……、ユーリも魔法が使えたのね」
立っていたのは、またまた志津香だった。
もう、流石に戻って眠っただろう、と思っていたのだが……、そこに彼女はいたのだ。彼女は、凄まじい体力の持ち主だろうか? 『魔法使いなのに』 と言う一般的な周知は 彼女にも 最早 当てはまらないだろう。
「はぁ……、もう寝ろって言ったのに。志津香って、滅茶苦茶体力あるんだな? ほんとに魔法使いか? 下手な前衛戦士より体力があるじゃないか」
ユーリは、ついついそう言ってしまっていた。勿論、志津香も反応する。
「う、うるさいわねっ! 私はただ、アンタがほんとにあの馬鹿を止められるかどうかが心配だったのよっ!! 後で、マリア達が 嫌な目に合うなんて、私だって嫌だから!」
志津香は、めーいっぱい顔を赤くさせながらそう言っていた。
そもそも、彼女はマリアが満更でもない事
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