第3章 リーザス陥落
第50話 預かる命、解放の時まで
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りそうだ。
そして、作戦も一段落着いた所で。
「さて、儂達は、駐屯所で待機している他の兵達に指示を出してきます」
「僕は、他の町の状態、情報を仕入れてきましょう。ここからなら、レッドの町が近しい位置。あの町も占領されている筈ですから」
「私も手伝います。エクス将軍」
3人はそう言うと部屋を離れていった。
そして、残ったメンバーも一時解散と言う旨を伝える。
「がはは。さぁ シィル! 腹が減ったぞ? 町の酒場へと行くのだ」
「あ、はい。ランス様」
「さて……オレも別件を調べないとな。かなみ」
「……はぃ。ユーリさんは覚えておいてくれていると信じてました」
かなみは、ランスの言葉を聴いて、そしてユーリの言葉も聴いて、そう言った。勿論、解放の戦略と作戦は着々と進行中だが、最優先事項もあるのだ。それが、忘れ去られかけてた?聖剣と聖鎧の事。
つまりは、ローラの行方だ。
位置的にも時間的にも彼女の行動範囲的にもラジールの町にいる可能性が高いのだから。
「結果を見たら、ランスも酒場に行くんだ。……考えてない用だが、本能で大体は良い方向へ向かうんだアイツの場合」
「……信じられませんが、ユーリさんがいうのなら信じます」
「矛盾しそうだが……まぁ良いさ。気持ちは判る」
ユーリは苦笑いをしていた。
その時だ。
「ちょっとお待ちください。ユーリさん、かなみさん」
「ん?」
「はい?」
真知子が2人を呼び止めたのだった。
「ランスさん、お2人と少しお話があるので、少々構いませんか?」
「む? 何の話だ? まさかオレ様に黙ってよからぬ事を話すのではないのか?」
「いえいえ、これからの戦いは情報戦もあります。白の軍も加わってくれて、情報収集能力は、更に極まって高くなりました。ですが、正直な所、私じゃ追いつかないので、お2人に頼みたい事がありまして……。ランスさんも手伝っていただけますか?」
真知子はニコリと笑いながら、数枚、否、数10枚の紙の束を取り出した。それには、びっしりと字が書かれており、宛ら呪文の様だ。
所々図はあるようだが、6,7割は文字。ランスはそれを見た0,2秒後に。
「それ、ユーリに任せる」
「早いな……」
「バカ言え、こう言う役目こそ、下僕がする事だ! がはは。オレ様はローラちゃんの情報をしっかりと掴んでおいてやる! ありがたく思え」
「はいはい。とっとと行ってこい。期待してないが」
「あ、すみません……ユーリさん」
「シィルちゃんは良いさ。期待してるよ」
「おいコラ! シィルだけとは何だ! それにシィルも軽々と頭を下げるんじゃない!」
「ひんひん……」
「やめなさいって、ランス……」
かなみは、頭を何
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