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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第百三話 春の穏やかな一日 後編
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じゃなくて、眠っているだけだよ」

 士郎の言葉に、ほっとするなのはだが、士郎に視線を向けて僅かに首を傾げる。
 そのまま、士郎の傍に座り、顔を近づけて、鼻をすんすんとさせるなのは。

「どうした?」

 いきなりの行動に首を傾げる士郎だが

「士郎君ももしかしてお酒飲んだ?」
「ああ、エステート補佐官と少し酌み交わした」
「酌み交わしたって小学生だよ!?」

 平然と返答する士郎に目を丸くするなのはだが

「見た目と年齢があってないこともあるさ」
「まあ、そうだけど」

 士郎の反論に、言われてみればと納得しかけるも、納得していいものかとうなってしまう。

「たまの無礼講だ。
 大目に見てくれ」

 なのはを誤魔化す意味も込めて、優しく撫でる。

「もう、しょうがないな」

 しょうがないと言いながら、悩むのをやめて士郎に撫でられるなのは。

 となのはの視線が士郎の美由希を撫でている手に向かう。

「ふむ、なのはも美由希さんの横でどうだ?」
「どうって?」
「膝枕。
 まあ、男の膝枕だから寝心地は保障しないが、もう一人ぐらいなら大丈夫だぞ」

 なのはの顔が士郎の誘いに一気に赤くなる。

「えっと、じゃあ……少し……ほんの少しだけ、お邪魔します」

 ゆっくりと美由希の隣に並び、横になるなのは

 始めは顔を真っ赤にして、視線が交わるのが恥ずかしかったのか目を閉じる。

 その中で士郎に撫でられるうちに、静かな寝息を立て始めていた。
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