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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第百三話 春の穏やかな一日 後編
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ートに注ぎ、お返しにとエステートに酌をされる士郎。

「この穏やかな日に」
「ええ、この穏やかな日に」
「「乾杯」」

 士郎の杯を掲げる言葉にあわせ、エステートも杯を掲げ、ゆっくりと酒を酌み交わす。

 平和で穏やかな陽の下、桜を、少し離れた喧騒を眺めて、交わす言葉はなくともゆっくりとした時間が過ぎる。

 残念ながらそんな時間も長くは続かない。

 というのも

「「士郎く〜ん」」

 離れていた喧騒が移動して来たためだ。
 とはいえ士郎もエステートも僅かに苦笑を交わすだけだったのだが、すぐに目を丸くする。

 レティと共に美由希がいたことには気がついていたが

「なんで美由希さんが飲んでるんですか!?」
「飲んでない! 飲んでないよ〜」

 その美由希が顔を赤くしてコップを片手にレティと肩を組んでいるのが大問題である。

 二人の後、止めようとしながらも止められずに後から追いかけるようにやってきたアレックス達に少し強めに視線を向ける。

「なんで飲ませてるんですか?」
「いや、わざとじゃないんです。
 ジュースを取りにいっている間にレティさんが飲ませてしまったみたいで」

 頭が痛そうに士郎とエステートが頭を抑える。
 この二人、苦労人という意味では似ているのかもしれない。

「とりあえずお酒を取り上げましょうか」
「はい、未成年者にお酒はまずいです」

 当の本人はいいのかというアレックス達の視線は黙殺する。

「とりあえずコップを」
「いえ、まとめて対応しましょう」

 コップを取り上げようとしたエステートを止め、立ち上がる士郎。

「お二人ともとりあえず座りましょう。
 落ち着いてお話も出来ないですし」
「そうだよ、士郎君!
 最近、家でご飯も食べていかないし」
「リンディのこともあるじゃない。
 色々聞きたいことがあるのよ!」

 意識を自分に向け、座らせることに意識を向けた隙に握られたコップを掠め取り、座らせる。

「それでね、士郎君」
「レティさん、俺より先にエステート補佐官が相談があるそうですよ」
「あら、そうなの?」
「えっ!?」

 士郎のいきなりの言葉に目を丸くするエステート。
 まさか、ここでいきなり振られるとは思っていなかったらしい。

「はい、管理局の提督の立場から、ぜひ意見を聞きたいと」
「そうなの? じゃあ、聞かないわけにはいかないわね」

 真面目にエステートの前に座っているようだが、明らかにその身体は不安定に揺れている。

 視線だけで謝罪する士郎に、ため息を吐きながらレティの相手を始めるエステート。
 意識が離れたことを確認して

「ランディ、水を頼む。
 アレックスはリンディ
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