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RSリベリオン・セイヴァ―
第二話「男の決断」
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「うぅ……」
光の防壁の力が弱り、ついに銃弾が貫いて弥生の体を掠ってしまった。彼女は、その場にへたれ込んでしまう。
「よく頑張った……しかし、ここで終わりだ?」
傷の女は至近距離で銃口を向けて弥生に向けて引き金を引こうとした。
「……ッ!?」
弥生は、咄嗟に瞳を固く瞑った。
――九条さん……!
どうか、あの人だけは無事に逃げ切ってもらいたい。その願いだけを抱いて、彼女は自分の死を認めた……が、
「やめろぉ!!」
ある叫びが周囲に聞きわたり、ISの集団はその叫んだ主の元へ目を向けた。
そこには、息を荒げて立ち止まっている巫女と共に青年がいたのだ。
「何だい坊や? まさか、ここでナイト気取りかい?」
見下すように傷の女は勝ち誇っていた。
「うるさい! 俺は……俺は、もう逃げはしない! 死んだって構うものか、ここで……臆病な自分に打ち勝つんだ!!」
「へぇ〜威勢だけは大したものだよ坊や? けどね、アタシらにはアンタのその「男の意地」ってもんがバカバカしくてこれ以上見てられないのさ? わるいけど、早いとこ死にな!?」
傷の女は弥生から俺に銃口の照準を定めた。
「くぅ……!」
――このまま死ぬのか? 彼女を守ることなく……嫌だ! 相手に……立ち向かえ!!
「こんのぉー!!」
俺はIS達に向かって走りだした。そして俺に向かった数発の銃声が鳴りだす。

しかし、その刹那。銃が彼に着弾する刹那にある奇跡が起こった。命を捨ててまでも立ち向かう彼の勇姿に反応して。彼を一瞬の光が包み込んだ。

――RSが!?
弥生の懐から一筋の閃光が、銃弾を浴びる寸前の飛鳥に向かい……

「!?」
刹那、俺はそのままISの銃弾をものともせずに突っ込んで傷顔のIS乗りをぶん殴っていた。
「こ、これは……!?」
俺は自分の両手を見つめた。気付くと、腰回りに二刀の真剣が取り付けられ、鞘に納められていた。
「な、何だ! コイツはぁ!?」
傷の女はジンジンと晴れる頬を抱えて立ち上がった。
――こいつを、抜けばいいのか?
俺は、双方の腰からゆっくりと二刀の刀を鞘から引き出した。鞘から姿を見せる刃は光と風を巻き起こし、俺の髪を激しく揺らす。
「こ、コイツ!」
ひとりのISが、俺に銃を発砲した。だが、
「……!?」
目の前に向かう銃弾が途端に止まって見えた。俺はそれを潜るように避けると、その発砲したISの懐へ迫って、刀を振り下ろした。
「ぐあぁ……!」
そして周囲が気付いたころには、そのISは腹部を斬られて倒れている。
「こ、これは……!?」
傷の女は行き成り死んだ同僚に目を丸くした。
「これなら……」
何が起こっているのか、俺にはわからないが……
「いける!」
何となくに感じたコツを頼りに、俺は再びISへ突っ込む
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