暁 〜小説投稿サイト〜
RSリベリオン・セイヴァ―
第二話「男の決断」
[1/7]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話

平凡かつ、不運のドロップアウト・ニート九条飛鳥はあることから謎の少女、天弓侍弥生を助けることとなる。
しかし、彼女を助けた途端、謎のIS集団が現れて彼女らから追われる身になってしまった。

「ちくしょう! 奴ら林の中を余裕で追ってくる!?」
「相手は汎用性に優れた機体です! どこへ逃げようとも、環境地帯を選びません」
「厄介な相手だ……!」
目の前に次々とISが立塞がり、山道を下りられない。まるで、誘き出されているかのように俺たちは道とは言えない林の中を駆け回っていた。
「このままじゃ……!」
このままじゃ、本当に追い詰められてしまう。何とかならないか……
だが、そんな考えもむなしく俺と弥生は崖っぷちへ追い込まれてしまった。崖の底には川が激しく流れているのが見えた。
「覚悟をおし?」
先頭のIS、おそらく隊長機だと思われる機体が銃口を向ける。
「くそぉ……!」
そして、数発の銃声が山に響いた。しかし、俺たちは銃弾に倒れることはなく、気が付くと崖から落ちていたのだった。おそらく、二人とも足を滑らせて崖から転落して銃弾を運よく避けたのだろう。だが、安心などできるはずもない。落ちる場所は流れの激しい川が待ち構えている。
「……!?」
悲鳴を上げながら俺たちは川へ真っ逆さまに飛び込んでしまった。
「……死んだか?」
そんな俺たちの最期を崖から見下ろすISの一人がそう呟いた。
「死んだとはいえ、「RS」を手に入れない限り我々の任務は遂行できない。面倒だが、死体を探すしかないか?」
ISの隊長は部下たちへ次なる命令を与える。
「これより二手に分かれて例の巫女の死体を探すぞ? 念のため共に逃亡を図った男の死体も探せ!」

時を同じくして、死んだと思われていた俺たちは運よく生き延びていた。幸い、川の岩に当たらなかったこともそうだが、なによりも掠り傷一つもなく体が無事である。
「しっかりしろ!?」
俺は、共に岸へ流れ着いた弥生を抱え起こして激しく揺さぶった。
「うぅ……ケホッ……ケホッ……!」
だが、彼女は無事に意識を取り戻し、激しく咳き込んだ。
「よかった……どうやら、お互い助かったようだな?」
「そうですね……でも、ここはどこだか?」
弥生は、なれない風景を目に不安になる。無論、俺だってそうだ。運よく岸に流れ着いたはいいものの、裏山の奥がこんなに深かったとは思ってもいなかった。どうやら気を失っている間に随分と遠くの山中まで流されたのだだと思う。最悪の事態、遭難ってことになるな?
「とりあえず、この川を辿っていこう? 何れは山を下りれることができるよ」
「そうですね? 見つからないうちに早くここから逃げましょう」
「そうだな? けど、そのまえに……」
俺たちはびしょ濡れになった身形を見下ろした。一旦、服
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ