第三十話 平野大尉!コックは衛生第一!!その二十
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「巨人は最下位!」
「この作者の作品の絶対の摂理だ!」
「そういうことでな!」
「納得しておけ!」
「それで巨人に例えるな!」
「幾ら何でもそれはないだろ!」
二人もこの例えには怒った、それもかなり。
「訂正しろ訂正!」
「謝罪と賠償要求するぞ!」
「手前の家にまで抗議してやる!」
「黙ってる俺達じゃねえぞ!」
こう今回も言うのだった、そして。
二人でだ、こうしたことを言ってだった。
そのうえでだ、二人は忌々しげにだった。鳥羽水族館を後にした。だが観衆は瞬と平野にはこう言ったのだった。
「気を落とされないで下さい」
「次があります」
「あの外道達に天罰を」
「次こそは下しましょう」
こう言うのだった、そして。
審査員の人達もだ、二人のところに来て頭を下げて言った。
「申し訳ありません」
「あの二人の術中にかかり」
「貴方達に恥をかかせてしまいました」
「いえ、悪いのは彼等です」
平野はその三人の謝罪に首を横に振って答えた。
「貴方達ではありません」
「そう言って頂けますか」
「我等の責ではないと」
「そう仰って頂けるのですか」
「事実です、全てはあの二人の卑劣な奸計によるもの」
催眠術をこう言うのだった。
「それで貴方達を何故責められましょう」
「では大将」
負けたとはいえだ、平野の目も死んでいなかった。そして。
瞬にだ、こう言ったのだった。
「次の戦いに向かいましょう」
「わかりました」
瞬の目もまた死んでいなかった、そして。
背筋を伸ばし毅然として立ち上がり平野と共に戦場を後にした、誰もがその二人の後ろ姿に拍手を惜しまなかった。
ジャスティスカイザーの戦いは今回も打ち切りを免れた。しかし打ち切りの危機は終わらない。戦えジャスティスカイザー、負けるなジャスティスカイザー!
第三十話 完
2015・5・9
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