第六話
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なるのだ
その瞬間雄太は駈け出し、曇りの日の煙が雄太の元へ辿りつくより早く、曇りの日の元へ駆けより、銃口を曇りの日の胸に押し当てた
「はぁ・・はぁっ・・・」
「・・・良く思いついた。これなら俺の煙をよそにやれるな」
「ふぅ・・・っ。ほんと一か八かでしたけどね・・・」
額から汗がにじむ
「でもな、新人。俺は煙を一度に一種類しか操れないなんて言ってないからな?」
「え?!」
直ぐに振り返ると、そこにはおおよそ煙とは呼びがたい、ほぼ金属の様な光沢を放つ煙が、雄太の首筋に刃を向けていた
「・・・・降参です」
「ふ。初戦にしては良い動きだったぞ。だが、敵の懐へ飛び出すのはまだ早いな」
「そう・・・デスヨネー・・・」
「おっと、もうこんな時間か。ちょうど切りもいいな。では、俺は会議に出なきゃならんのでな。明日からがんばれよ?きついだろうが、な」
それだけ言うと曇りの日は何事も無かったかのように涼しい顔でその場を立ち去った
しかし雄太は息切れでその場に倒れこむ
この時少しでも勝てたと思った自分を、殴れるのなら殴りたかったと後に雄太は語ったのだった
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