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愉悦神父の息子のSAO
《ソードアート・オンライン》
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近くでそんな声が響いた。自分が呼ばれたと思い、周囲を見渡してみる。
すると赤い髪の男が黒い髪の男に話しかけているのが見えた。
「もしかしてお前ってさ、ベータテスターか?」
「あ、ああ。そうだけど、何の用だ?」
「俺、今来たばっかでよ、ちょいとれくちゃーしてくれよ!」
と、そんな会話が聞こえてきた。
(ベータテスターか。確か、ベータテストってのに参加してた奴らのことだよな。なら他の人よりかはこのゲームについての情報を持っているってことか。おれも教えてもらった方が良いかもな)
「なら、今から武器屋行くか」
「おうっ」
「なぁ、ちょっといいか」
「ん?」「あ?」
「呼び止めてしまってすまない。あんたら今から武器屋に行くんだろ?」
「ああ、そうだが」
「俺も一緒に行っていいか?」
「俺は別に構わないけど」
「俺もいいぜ」
「ありがとう。俺はコトミネって言うんだ」
「そういや自己紹介がまだだったな。クラインだ、よろしくな!」
「俺はキリトだ、よろしく」
そうして俺は赤い髪の男ーークラインーーと黒い髪の男ーーキリトーーと一緒に武器屋へと歩き出した。
















場所は変わって、今は《始まりの街》周辺の草原にいる。
武器を買った俺たちはキリトから先頭の手ほどきを受けるためにこの草原にきた。
今はクラインが武器屋で買った海賊刀(カトラス)を手に青いイノシシ??フレンジーボア??を相手にしている。
「せいっ……おりゃっ……どわあああっ!」
剣を振り回しているがフレンジーボアにあたらず、逆に強烈な突進を受け草原を転がっていった。
「ははは……違うよ。大事なのは初動のモーションだ、クライン」
「って〜。くそぅ」
「大丈夫か、クライン」
「おう、大丈夫だ。けどようキリト……あいつ動きやがるしよぉ」
「当たり前だ。カカシじゃないんだから。でも、ちゃんとモーションを起こせばシステムが技を命中させてくれる」
「モーション……モーション……」
そうぶつぶつ言いながらクラインは手に握っている海賊刀を振っていた。
「さて、そろそろ俺も戦うか」
そう言って俺は近くにいたもう一体のフレンジーボアに向かって走り出した。
気付かれないように近づき、その横っ腹に蹴りを叩き込む。
吹っ飛ばされたフレンジーボアは俺が近づく前に起き上がり、こちらに向かって突進してきた。
その突進を右に避け、剣を肩にかつぐように構えて、突進を終えて動きの止まったフレンジーボアにソードスキル《スラント》を命中させた。
フレンジーボアの断末魔を聞きながら俺は戦闘中に感じた違和感に首を傾げていた。
「うーむ……」
「どうしたんだ?コトミネ」
「何ていうか、リアルで武術をやっていたせいなのかな。なんか
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