暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1094話
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こえてくる言葉に思わずそう返すが……

『化け物め、この映像が他の場所に流れているのが分かったのか?』

 そんな風な声が聞こえてくる。
 うん? 向こうではこっちの映像を見ることが出来るだけで、音声の類は聞こえていないのか?
 ちょっと恥ずかしい真似をしてしまったな。
 とにかく、この船を爆破するような真似をしているというのは確認したんだ。そのままにして置くわけにもいかない。
 それに、奴等の場所は既に把握しているし……大人しく捕まって貰おう。
 この宇宙船を爆破されたりしようものなら、俺はともかく他のメンバーが死んでしまう。
 一応シャドウミラー製のパイロットスーツを着てはいるが、だからといって宇宙船が爆発した中でも平気でいられる訳じゃないし。
 影槍を使って通路に存在している監視カメラを破壊する。
 まぁ、別に見せても悪くはないんだけど、一応念の為にな。
 そのまま影のゲートを使い、スライムで先程発見した場所へ。
 俺が出たのは物陰にあった影からだった為、話している奴らに見つかる様子はないままに実体化する事に成功する。
 さて、爆破するって話だったが……どんな爆弾だ?
 まさかG弾って事はまずないだろう。となると、次に有り得そうなのがS-11か。
 この世界のS-11という爆薬は、かなりの威力を持つ。
 その割りには戦術機にハイヴ破壊用とBETAに殺される時の自決用に装備されている事も多いので、それなりに数がある。
 そんな俺の疑問は正解だったらしく、S-11がどうこうという話が聞こえてきた。
 にしても、何でここを爆破するつもりになったんだ?
 別にここはこの宇宙船の動力炉って訳でもないし、何らかの重要な場所でもない。
 ぶっちゃけ、色々と物資が置かれている倉庫だ。
 本来ならガラガラの筈のここにこれ程の物資が存在するのは、間違いなくこの宇宙船を乗っ取る事を考えていた者達の仕業だろう。
 一応持久戦になるというのは予想していたんだな。
 けど、その割りにはああやって殆ど自滅に近い状態で片が付いた訳だが。
 ま、とにかくこいつ等はとっとと押さえてしまった方がいいか。
 ここで色々と考えている間に爆破されたりすれば洒落にならないし。

「よお、こんな場所で何をしてるんだ?」

 そう声を掛け、その場にいる4人が反射的な動きで銃をこっちに向けるが……残念。
 既に瞬動を使い、俺から見て一番後ろにいる奴の背後へと回り込み、念動力で強引に勢いを殺して首筋へと手刀を入れる。
 一瞬で気を失った男をその場に残し、2人、3人と気を失わせ……あっという間に最後の1人となっていた。
 そこまで3秒程。
 最後の1人が未だに俺が声を掛けた方へと銃口を向けているのを見ながら、男の肩を軽く叩いてやる。


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