マブラヴ
1093話
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く。
「って訳で……うわ、マジか」
言葉を言い掛け、一旦止める。
スライムから通じてくる声が非常に険悪なものになっていったからだ。
「やばい。殺し合いが始まりそうだ」
「なっ!?」
それぞれが殺気立った声で叫ぶのはいい。……いや、良くはないが、殺し合いになるよりは大分マシだ。
しかしスライムを通じて聞こえてきたのは、銃を弄っているような音。安全装置を外したり、スライドを引っ張るような、そんな音だ。
「本格的に不味いぞ。このまま放っておけば本気でこの中で撃ち合いをやる気だ」
厄介なのは、この宇宙船自体が俺達の知っている程に頑丈じゃないって事だ。
拳銃程度ならまだしも、アサルトライフルとかそういうのを使われれば、下手をすれば内部から装甲に穴が空く可能性もある。
そんなに脆くはないと思いたいが、安心は出来ない。
「ちっ、しょうがないか。影のゲートを使って向こうを鎮圧する。お前達も近くに!」
既に影のゲートを幾度となく使用しているメンバーだけに、全員があっさりと俺の近くへと来る。……イザークは再び微妙に嫌そうな顔をしていたが、量産型W諸共に俺は影のゲートを展開。ブリッジへと姿を現す。
ブリッジでは、100人程がそれぞれに銃を持って構えており、既にいつ銃撃戦が始まってもおかしくない状況になっていた。
他にも銃を持っていない者や、指示をしている者といったのを合わせると300人近くは存在しているだろう。
影槍を作りだし、銃のみを切断する。
同時に……
「行け!」
俺の言葉と共に、何故いきなり自分の持っている武器が壊れたのかを理解出来ないでいた者達へと、スレイ、イザーク、美砂の3人に量産型Wが襲い掛かっては無力化していく。
俺もまた瞬動を使いつつ首筋に手刀を叩き込んでは意識を奪っていき……結局数分も掛からずにその場にいた者達は全て鎮圧されたのだった。
……さて、この宇宙船にいる奴等はここにいる奴等と、捕らわれている奴等で全部だといいんだが……
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