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転生とらぶる
マブラヴ
1093話
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っと、そこは図面だとトイレになってるんだけど……」

 うわぁ……といった表情を浮かべる美砂。
 スレイにしても、言葉には出さないが同じような表情を浮かべていた。

「だから言っただろ。突貫に近い感じで作ったから、色々と図面とは違う場所があるって」
「にしても、トイレはないと思うけど……取りあえず向こうに連絡を入れておくね」

 美砂が通信機を取り出しているのを見ながら、俺は再びスライムへと意識を集中する。
 人質がいた場所からは大きく離れ……あ、いた。

『ふざけるな! 大体、何だってこんな自殺行為に私達を付き合わせたんだ!』
『何を言ってる! 別に頼んで君達に来て貰った訳ではない! 君達が自分からこっちに合流してきたんだろう!』
『はぁ!? あんまりふざけた事を抜かすな! そもそも、お前達の目論見が甘いからこんな状況になってるんだろうが!』
『そうそう、大体何でシャドウミラーを巻き込むのかね? 彼等がどれ程の実力を持っているかというのは、君達はよく知っている筈だが?』
『お前が言うな! そもそも、戦術機の売り上げが加速度的に落ちてきたからシャドウミラーの機体を入手したいって言ったのはお前達だろう! そのおかげでこっちの軍隊にも被害が出たんだぞ!』
『偉そうに言うのなら、きちんとシャドウミラーの機体を入手してから言って欲しいものだね。大体、何だい? あれだけこっちに金を出させておきながら、ろくに成果もないなんて……』
『そういう意味では、私は全くのとばっちりだな。おかげで祖国から追われる事になってしまった』
『あのままソ連にいたら、それこそ捕らえられてシャドウミラーに対する手柄にされてたんだから、生き残ってるだけマシだろ?』
『あー、もう。大体この宇宙船に逃げ込んできたのはいいけど、これからどうするってんだよ。まさかバーナード星系に行くってつもりじゃないよな? 俺はごめんだぞ?』
『そもそも、そんな真似をするにしてもこの宇宙船1隻で出来る筈がないだろ!』
『どうでもいいから外にいるあのでかいのを何とかしろ! このままだと絶対に不味いぞ!』
『そんな事を言っても、じゃあどうしろと言うんだ! この宇宙船には武器らしい武器は存在していないんだぞ!』
『くそっ、G弾があれば……』
『馬鹿者! あんな欠陥兵器をこんな場所で使えばどうなるのか分かっているのか! 私達まで巻き込まれて死んでしまうぞ!』
『欠陥兵器だと! G弾があればBETA共など……』
『そんな台詞は重力異常をどうにかしてから言ってくれ!』
『貴様ぁっ! 貴様までシャドウミラーの連中と同じ事を言うのか!』
『事実だろ! 重力異常や植物が育たなくなるというのは、明らかな欠点だ!』
『貴様……貴様ぁっ!』
『おい、止めろ。こんな場所で騒ぐな! 今は
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