暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
1093話
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臭くなったという表情を浮かべるスレイ、美砂、イザーク。

「更に犯人の中には政治家とか、戦術機を作っているボーニング社のお偉いさんとかがいるらしい」
「まぁ、そっちは大体予想通りと言えば予想通りでしょ」
「確かにそうだけど……とにかく、最悪の時に使うつもりだった宇宙船諸共に破壊するというのは人質がいる以上は出来なくなった訳だ」
「……アクセル君、そもそも私達が宇宙船の中に侵入したのはこの宇宙船を取り戻すためだったんでしょ? なのに破壊してどうするのよ? それなら最初からこんな手間を掛ける必要はなかったと思うけど?」
「だから、あくまでも最悪の時にだよ。それこそこの宇宙船がG弾を積んだまま地球に落下していくかもしれないと考えたら、その辺に関しては心配しておく必要があるだろ」

 俺の言葉に、まさかそんな事は想定していなかったと言いたげに美砂が言葉に詰まる。

「ふむ。だが、ハイヴに落ちるのなら……いや、重力異常が残るか。その辺を考えれば、やはり地球に向かったら撃墜するしかないだろうな」

 一瞬考える様子を見せるスレイだが、すぐに訂正する。
 そうなんだよな。結局G弾がこのマブラヴ世界の住人に受け入れられないのは、使った場所が重力異常になるというのが大きい。
 植物が育たず、人間にもどんな影響を与えるか分かっていない重力異常だ。
 折角ハイヴを破壊してその地を取り戻しても、その地が汚染地になってしまうのは、BETAに国土を奪われた国々にしてみれば絶対許容出来ない事だろう。
 後、アメリカがそんな核兵器をも超える威力をもつG弾を持つのを危険視しているというのもある。
 実際の被害、影響力、その他諸々の理由からG弾は地球で歓迎されていない訳だ。
 更に、俺達シャドウミラーがG弾よりも威力が高く重力異常のようなものがない、同じような兵器のフレイヤを所持しているというのもあるだろう。
 G元素がなければ作れないG弾と比べると、その差は圧倒的だ。

「人質の場所はどこだ? ムウ達に知らせておいた方がいい」

 イザークにしては珍しく建設的な意見……と言えば怒られるか。
 イザークも元々優秀な人物だったのは事実なんだから。
 ただ、どうしても俺の場合はイザークに突っかかられた記憶が多い為にそう思ってしまう訳で。

「結構離れた場所にあるな。スライムで探し出したし、この宇宙船を建造する時に色々と設計図とは違う改造がされているから……多分この辺だと思う」

 一応念の為にという事でエザリアから渡された図面で、人質がいたと思われる場所を指さす。
 尚、当然この図面はアメリカにとっても部外秘のものだったが、今回の件に併せてエザリアがアメリカから借りてきた代物だ。
 当然別働隊であるムウも同じ物を持っている。

「え
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