第3章 リーザス陥落
第49話 リーザス解放軍結成
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〜!」
「ははは、落ち着け。まだまだこれからだ。……もう少し涙は取っておこう」
「う、うんっ……」
「あああっ!! マリアさん、ずるいですかねーー!! まだ、ユーリさんとのメイクラブ券は誰ももらってないはずですかねー!」
「へ? メイクラブ券?? 何それ?」
「馬鹿な事言わないの! ほら、ユーリも離れる! 収集がつかなくなるでしょっ!」
「ユーリさん……はぁ、トマトさんのよーに強気でいけたら……わたしだって……。それに、マリアも羨ましい……」
それは、ほんの少し前まで戦争をしていたとは思えない雰囲気だった。
志津香は、マリアとトマトを必死に抑えていて……、ランは一歩後ろで眺めていた。ミリとミルは話には加わらずニヤニヤしながら眺めていた。それは勿論ロゼも同様だった。
「カスタムを解放し、そしてラジールを解放した。幸先がいいな。……かなみ」
「あ、は、はいっ! そうですね」
かなみはどこか上の空だったようだ。ユーリの言葉で、気を取り戻したようだが、それでも。
「……大丈夫だ。皆救えるさ。リアもマリスも。かなみの大切な人だってな?」
ユーリはそう答えた。
かなみが、何故気落ちをしてしまったのか、ユーリはまるで判っていたかのような口ぶりだった。そして、それは事実だった。かなみは、ラジールの町に自分の親友がいると期待をしていたんだ。
だけど、《彼女》はここにはいなかった。
そして、リーザス軍の人に聞いてみたけれど、やはり洗脳状態ではそこまではっきりとした記憶は残っていなく……、今何処にいるのかも判らないのだ。
「は、はいっ!」
ユーリの言葉を聞いて……かなみの心は軽くなったのだった。
「マリア。本当に大丈夫? 変なこと、されたりしてない?」
志津香は心配そうに マリアに訊いていた。マリアが向かった先は、あの異常なまでの量のラブレターの送り主であり、更に同行者がランスとくれば、何もない筈がない、とさえ思えるからだ。
ランスであれば、如何に敵陣地であっても 迫ってくるだろうと容易に想像がつくから。
「あははは……。うん。ランス達も頑張ってくれて、その操ってる人を倒してくれた見たいだけど、私は、ユーリさん救われたよ」
「ゆー……ユーリが?」
「うん」
マリアは、胸元にぶら下がっている袋の様なものを取り出した。
「これがなかったら大変だったんだから……」
はぁぁぁ……、と深いため息をしながら、マリアは話し始める。
〜ラジールの町 ヘルマン司令本部・ヘンダーソンの部屋〜
「ランス様、ここがヘンダーソンの部屋のようです。マリアさんも、ここにいる筈ですよ」
「よし、とっとと入るぞ、シィル。マリアの
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