第3章 リーザス陥落
第49話 リーザス解放軍結成
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ャカと彼女を引き離す事には成功したが、洗脳されている以上は、まだ危険なのだから。
「ば、ばかな……! リーザスの主力がこんな片田舎の防衛軍何かに負けたっていうのか!?」
スプルアンスは、目を見開き驚いていた。
何故なら 自身のとっておきであり、切り札でもあるリーザス洗脳軍のトップの殆どが尽く敗れ去ってしまったからだ。
その上、自軍も明らかに数が減った。相手の何十倍も……。
「う、うわああ!!」
「む、無理だぁぁ!!」
「こ、こらあ! 逃げるな!! 戦えッ! お前らも行け!! この能無しどもが!!」
スプルアンスは、激を飛ばしながら蹴りつける。その相手はリーザスの洗脳兵達だった。
「………」
「………」
何も言わず、ただただ只管に命令のままに戦い続けていたリーザス軍だったが……、ここで変化が訪れた。
「おらぁ!! あんな雑魚軍団に負けてんじゃねえ!! この能無しが! とっとといきやがれ!!」
「黙れ……ブタが」
「……は?」
スプルアンスは、耳を疑った。操り人形だった洗脳兵が、口を開いたのだ。その上……。
「な、なに!? ば、ばかな……」
「よくも……よくもやってくれたな。ヘルマン共……!!」
反旗を翻す様に、リーザス軍の面々が一斉に攻撃方向を変えた。
「やっとか……」
ユーリは、それをいち早く察知する事が出来ていた。当然だろう。今、カスタム軍とリーザス軍が中心で戦っているのだから。ヘルマン軍は基本的に後衛で待機が殆ど。つまりは完全に盾としていたのだ。その盾が、今……。
「……今度はこっちが蹂躙する番って奴だな? 彼らの尊厳を踏みにじった報いを受けろ!」
ユーリの言葉にまるで同調したかのように……、一斉に怒涛の如き速度でヘルマン軍を壊滅していった。
それはスプルアンスも例外ではない。何が起きたのかわからぬまま……、幾つもの剣を身に受け絶命していったのだった。
「よっしゃーー!! ですかねーー!!」
「お疲れ、トマト」
トマトの勝利の雄叫びが響き渡り、そして隣にいたミリが手をあげる。
「いや、お前はマジでアイテム屋にしておくには惜しすぎるな。もう、軽く一介の軍人より強いし」
「いやぁ、照れるですかねー。今回はすぅぱぁトマトをお見せ出来たですからねー!? レンゴク・トマトですよー!」
「そうだね……お姉ちゃん、私、何だか疲れちゃったよ」
「おいコラ、ミル! 変な死亡フラグを立てるんじゃあない」
にへへ、っと頭を掻きながらそう言うトマト、安堵感に包まれているラン。そして、恐らくは漫画の影響であろう台詞を口にしているミル。
そんな3人を見ながらミリも、やれやれと笑っていた。所々やはり疲労はある
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