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ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第49話 リーザス解放軍結成
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。洗脳されているとは言え、息ができなければ立つ事もままらないだろう。

「ッ……!!」

 エクスは、悶絶しながら、地に伏した。

「……もっと違った形で手合わせ願いたかった。すまないな」

 倒れ伏すエクスにそう呟くとユーリは、背を向けた。

 まだ、相手はいる。黒の軍の将であり、リーザス軍総大将バレス。所々傷は負っているものの、歴戦の強者だ。倒れる事を知らないかのようだった。

「………っ!!」

 虚ろな目をしながらも、まるで魂が篭っているかの様な力で撃ち放ってくる。戦士としての戦う本能のみだけで戦っているようだ。

「ランス……まだか? こんな男を死なせる訳には……。いや……この武士(もののふ)は死んでも止まらない」

 峰とは言え、何度も強烈な一撃を体中に入れている。
 良くて骨折は免れないだろう一撃。目の眼帯も吹き飛び、その目の傷も顕になっていた。

 一撃をかわし、そして交差越しに一撃を入れる。それが何度も続いているのに止まらないのだ。バレスは、何度でも向かってくる。

「………!!」
「……こいっ!」

 ユーリは最速の動きで、最大の一撃を入れた。その一撃がバレスの脚を捉えた。一撃を受けたバレスは、体勢を保っていられなくなり地に伏してしまう。だが、それでも懸命に立ち上がろうとするバレス。

「……見事。それしか、言葉が見つからないな」

 ユーリは決して侮ったりはしていない。傍から見れば圧倒的なのは明らかにユーリだった。だが、それでも何度倒しても向かってくるその姿は、正に怪物とも言えるだろう。リーザス軍のトップに相応しい。

「だが、これまでだ」

 ユーリは手を翳した。
 この状態で、そしてこれだけ体力を消耗していれば問題ないだろうと判断し、スタイルを変更したのだ。

「スリープ」
「……!」

 ユーリのスリープでバレスは、上げていた顔を地面に落とした。決着が着いた瞬間だった。


「ふぅ……」

 ユーリは一息ついた。バレスとエクス、そして他にも無数のヘルマンの兵達。流石に疲れてしまったようだ。その疲れの要因を作ったのがリーザスの将の2人。

「……休んでる暇はないな」

 ユーリはすぐさま行動を再開した。
 すぐ後ろで戦っていた志津香とかなみのペアもなんとか勝利を収めたようだ。相手は一人だったのだが、格上の使い手な上に成るべく傷つけずに制する事は、難しい事なのだ。

「はぁ……はぁ……お疲れ、かなみ。……正直、侮ったてたわ。白兵戦でも十分すぎる程、強力な力」
「志津香も……ふぅ、あ、アスカちゃん……は、普段は本当に良いコなのに……っ」

 かなみは、倒れているアスカにとりあえず拘束を施した。
 身に纏っている、着ぐるみ、チ
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