暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第49話 リーザス解放軍結成
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からあの兵隊共を操ってると言う訳だな? ……ぐふぐふ。仕様があるまい。ここはオレ様が人肌を脱ぐとしようではないか! がははは!!」


 ランスのいやらしい顔、そして手つきを見たシィルは、悲しそうな顔をして、そしてランスに一時的とはいえ、解放されたフェリスは 今の内に息を整えなおす。

「(……こんなコが何でランスを慕ってるのか、意味不明だ。……もう片方の、ユーリなら、まだ兎も角)」

 悪魔であるフェリスにまで、困惑されるシィル。フェリスは、少しの間 ランスとシィルの事を考えてはいたが……、己の状況を憂いだした為、直ぐに考えるのをやめるのだった。

 
 そしてその後。

「ひゃあああああああぁぁぁぁっっ!?」

 女の子の悲鳴が、地上灯台内に盛大に木霊するのだった。









〜カスタムの町〜



 町ではまだまだ戦塵は立ち上っていた。
 だが、乙女達の戦いに対するモチベーションはヘルマン軍達のモチベーションよりも遥かに優っていた為か……、乱戦では殆どありえないとさえ思える。

 結果から言えば、カスタム側は、まさかの負傷者は1桁前半程。逆にヘルマン側の兵隊はその100倍以上はやられて倒れてしまっていた。

「……ランスの作戦、いらなかったかもしれないな。ああ、でも今後を考えたら必要か」

 ユーリは、正直 やや唖然としながら周囲を見ていた。
 
 圧倒的に多いヘルマンの軍勢をものともしないのはカスタムの防衛軍達。

 中でも主力のメンバーが頼りになりすぎる。ミリは男顔負けの剣技で巨躯な身体でおまけに重装備のヘルマン兵をなぎ倒している。

 それは、トマトも同じであり、ミリ程ではないが、それでも本当にパワーアップをしたかのようだ。ユーリは見ていなかったが、トマトの必殺技もなんとか決まっているらしい。
 その隣では、ランも見事な魔法と剣の融合。魔法剣とも言える技量を見せており、あらゆる敵を翻弄しつつ 倒していった。

 ミルもこの場では二番目に幼い様だが、これまでの疲れなど無かった。と言わんばかりだった。幻獣を使い時には攻撃、時には物資を運び、時には 移動手段ともする。まさしく万能とも言える魔法だ。


「とと、オレはオレの方で集中しないとな……。ふんっ!!」

 ユーリは、抜刀術でエクスを吹き飛ばした。刃ではなく峰の部分の抜刀術。
 刃を滑らせる事で、速度を出す抜刀術、居合なのだが、峰では鞘走りが悪く 通常よりも遅い速度になってしまうが……。

「……洗脳されているとは言え、疲労は蓄積されるだろう?」

 撃ち放った場所は、エクスの水月の部位。
 人体の急所の1つであり、強打されると一瞬だが息ができなくなってしまう。悶絶させる一撃なのだ
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