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ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第49話 リーザス解放軍結成
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台 最上階〜


 一方、同時刻のランス達はというと、とうとう最上階にまで到達する事が出来ていた。
 最後の2階は 螺旋階段ではなかった為、フェリスの肉体労働は 終わっていたのだけど。

「ぜひっ、ぜひっ……」

 盛大に肩で息をしているフェリス。その背中には哀愁が漂ってさえ見える。もしも、ランスとシィル以外にもメンバーがいたら……? と考えただけでも背筋が凍る思いだろう。

「だ、大丈夫ですか? いたいのいたいのとんでけー!」

 シィルは、せめて 疲労を少しでもとろうと 回復魔法を掛ける。神魔法に分類される魔法だ。悪魔であるフェリスに効くのか? ひょっとしたら、ダメージになるのでは? と思っていたが それは問題なく、フェリスの身体にもヒーリングは効いた。

「あ、ありがと……。も、もう 無茶させないで……」
「がははは! 悪魔の癖に、体力がたらんぞー!」

 ランスは、殆どをフェリスに運んで貰ったから 体力も十分に温存できているから元気だ。それを見たフェリスは、息を切らしながらも、反論をする。

「……む、無茶言わないでよ。私……、というか、悪魔は日光に弱いんだから」
「は? 日光?」
「そ。陽のあたる場所とか……、天使の影響がある聖なる場所とかも。通常の半分以下になっちゃうから……」
「おー、だから悪魔回廊の時に比べて、へっぽこになっているというわけか」
「へっぽこ言うな!! っ ぜー、ぜー……えふんっ」

 息を切らせている+日光がばっちりあたっているのを忘れて盛大に反論してしまった為、むせてしまっていた様だ。 だが、ランスは追撃をやめる筈も無い。

「がははは、そもそも なんだ、その引きこもり設定は。調子の善し悪しく位は、気合で乗り切るものだ!」
「む、無茶を……げほっ」
「うーむ。マジできつそうだ。おい、シィル。しっかりとこの下僕を回復させてやれ。サファイアとやらが、男だった場合は、全面的に使う予定だからな」
「あ、はい。ランス様」
「………」

 苦労悪魔フェリス。彼女の苦難はまだまだ、始まったばかりだった。






 そして、更に数分後。階段が途切れているのを確認した。どうやら、この先のフロアが天辺の様だ。

「おっ、ついた様だな。さーて……おっ?」

 ランスは、辺りを見渡すと、人影を発見した。……それも、ランスにとっては最高のモノ。

「トップレス女の子、発見! お前がサファイアか?」
「…………」
「おいこら、なんとか言え」

 その上半身丸裸の女の子の豊満な胸をつついたりしてみるランス。だが、まるで反応は無かった。

「無視か? こら。訊け!」
「ランス様。……なにか、魔法の最中みたいです」
「魔法か。つまりは、こいつがここ
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