第3章 リーザス陥落
第49話 リーザス解放軍結成
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星だったようだ。
「はぁ、……アイツの笑い方の真似なんて止めてよね」
志津香はユーリに苦言を言っていた。疲れている時にあの男を思い出すのは苦痛以外の何でもないからだ。
「やれやれ……、疲労回復に努めようとするのに、更に疲れに行ってどうするんだ」
「でも、蔑ろにしたらアイツ……ヘソ曲げそうで。それに一応助けてもらってるし。それに私は、約束もしちゃってるし………」
マリアは満更でも無い様な様子でそう言っていた。
心底嫌なのなら、間違ってもそんな事は言わないだろう。だが……。ランスは兎も角、マリアや他の女の子でも、今はあまり宜しくないだろう。1つの戦いが終わったばかりなのだから。
「……はぁ。オレが何とかする。だから、マリアも休んでてくれ」
「ええ?」
「一体何するつもりなの? ユーリ」
「ん、任せておいてくれ。一応アイツの操縦は もう随分と慣れてきたもんだから。ルーチンワークってもんだ」
ユーリは手をひらひらと上げて……出て行った。
「うーん……なんか怪しいわね。アイツ、何か隠してる気がする」
「あはは、やっぱり志津香はユーリさんのk「ふんっ!!」い、いふぁいっ!」
マリアが何かを言う前にさっさとその頬を抓る志津香。
「いふぁいっ! ふぃ、ふぃがふっ!」
「ん?何が違うのかしら〜??」
志津香はマリアの言葉が判っているようだ。何度も同じやり取りをしてるから、翻訳できるようになったようだ。
とりあえず、志津香はマリアの頬を離した。妙なことを言おうものなら、もう一度、と狙いをつけつつ。
「いつつ……、もー、気になってるよねー、って思っただけよ……」
「同じことじゃないっ!」
「で、でも……やっぱり、心配だもん。付き合いも一番長いしね。……志津香には幸せになってもらいたいし」
「っっ!? な、何を……」
まさかの言葉に志津香は思わず言葉を詰まらせた。
「でもさ、ユーリさんって、すっごく 皆に慕われてて……ユーリさんを好きっていう人多いでしょ? ……自分に素直にならないと、志津香。取られちゃうよ」
少し真剣な表情のままにそう言うマリア。半分は真剣。半分は面白いから。だけど、半分は真剣なんだ。親友だから、幸せになって欲しい。カスタムの中で、一番古い付き合いだから。
それを訊いた志津香は、やや顔を俯かせた。
「(よしっ、もうちょっとかな……)」
マリアがしめしめと思っていたその時だ。いつの間にか、志津香の手が自分の顔の前に来てて……。
「あいたっ!?」
デコに思いっきりデコピンを喰らわせられた。
「……付き合いが長いのは私だって同じよ。マリアが真剣なのか面白がってるのかくらい
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