第3章 リーザス陥落
第49話 リーザス解放軍結成
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帯に限るが。
「きょ、強制的って……」
「ワイルドなユーリさんも良いですかね〜!」
若干引いてしまっている者もいれば、変わらない者もいた……。
「ユーリ……あんた、怪我人に手荒な事したんじゃないでしょうね?」
「って、違う違う。本当に眠ってもらっただけだって。今後の仲間に 想像した様な無茶はしてないって。当然だろう……」
ユーリはため息をはいた。それは、自分の言い方が悪かった事もあるだろうが。
「それに、あの人たちは際限なく無理をし続ける。軍人だからと言えばそうだが……今は少しでも休んでもらう必要があるだろう? 他の将軍もそうだ。不本意だが、深手を負わせてしまったからな。エクス将軍とバレス将軍の2人は 特に。あの手練相手に、加減は出来なかった」
ユーリは思い返しながらそういった。
できる限りは、傷つけずと思っていたのだが、あの手練たち相手にそんな気遣いをしていたら、自分がやられてしまうと判断したのだ。その判断は間違っていないと思える。単純なレベルであれば、恐らくは優っていると思えるが、軍人としての歴戦の戦いの記憶が五体に刻まれている将軍だ。
それは、その力の真髄は、決してレベルだけじゃない。負ける可能性だって十分にありえた事だから。
「そうね……」
志津香も一応納得してくれたようだ。だが、ユーリが言っていた中には無論彼女たちもはいる。
「だから、だ。皆も休んでくれ。一先ず驚異は去ったんだから」
カスタムの皆にそう諭した。
ミル自体は、もう既に瞼が落ちかけているし、ミリも、元気いっぱいだと思えるトマトも明らかに疲労感は流石に出ている。志津香とランは言わずもがな。魔法を使う者は精神的に疲労も来るのだから。そして、前線で戦っていた戦士達も当然疲労は貯まる。
「そうね。ユーリさんの言うとおりだわ。今日のところは皆休んで。ラジールの屋敷を使わせてもらえるから」
ユーリとマリアの言葉を聴いて、皆頷いた。そして、皆は其々司令部から出て行った。
ただ、ユーリにはまだ聞きたい事はまだあった為残っていたのだ。それは、マリアと共にラジールへと向ったはずの男のこと。
「……マリア、ランスとシィルちゃんはどうしたんだ?」
「あ〜……はは。ランスは面倒くさいって言って先に宿に戻ってるわ、シィルちゃんも今回は頑張ってくれたから、ランスと一緒に戻ってもらったの」
マリアは苦笑いをしていた。どうやら、忘れていた様だ。そして、もう1つのことも……。マリアの顔を見たら大体察すると言うものだ。
「はぁ……どーせ、ランスに『後でたっぷりお礼をしてもらおう! がはは〜!』とか何とか言われたんじゃないのか?」
「う゛……」
マリアの表情が更に引きつった。どうやら、図
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