第3章 リーザス陥落
第49話 リーザス解放軍結成
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ともしないのはカスタムの戦士達だった。
「いけーー! 幻獣さんっ!!」
幻獣魔法を得意とするミル。彼女の魔法の最大の利点は 幻獣には物理的攻撃は一切通じないと言う所にある。彼女の幻獣を使って、敵を攻撃する事も勿論出来るし、更に味方の窮地を救う事だって可能だ。
フィールの指輪を使用していた時、に比べると、圧倒的に少ないし、幻獣の力も小さいものなのだが、彼女の存在は十分すぎる程戦力になっているのだ。
「っへへ。流石オレの妹だ」
「ミリさ〜ん! よそ見厳禁ですかねー!」
ミルの姿を見て笑みを見せるミリ。そして その隣で戦っているトマト。背中合わせで戦っているのが、カスタムの町 薬屋とアイテム屋。凄い組み合せだと思える。
「トマトっ、随分と気合入ってるなぁ!」
「勿論ですかねー! 特典がハンパなさすぎですからねー! あの特典は、トマトのアイテム屋で幾らサービスしたとしても、足元にも及ばないですかねー!」
剣をぶんぶんと振り回しているトマト。 その姿を見て、ミリもニヤリと笑う。
「あははは! 確かにな! 戦いを楽しめるってもんだ。もっともっと、楽しもうぜ! 終わった後を楽しみにしつつな!」
「とーぜんですかねー! 負けないですよー!」
「オレもな!」
次々とヘルマン兵達を屠っていく商人達。
「行くですよーー!!」
そんな時、トマトが何やらゴソゴソと、アイテム袋から取り出したかと思えば、裂帛の気合と共に繰り出される剣。
なんと! その剣は真っ黒に染まっていたのだ。
「レンゴク〜・トマトスペシャルですかねーーー!!」
真っ黒に染まった剣。それはまるで、ユーリの必殺技の代名詞である《煉獄》と非常に酷似していた。
「と、トマトさんっ!?」
比較的、傍にいたランも、驚き、目を見開いていた。その漆黒を纏った剣。……その漆黒は相手にも伝染し……。
「あはははは!! イカまんの墨を擦りつけただけじゃん! でも、馬鹿らしくてグーよ!」
ダ・ゲイルに自身を護らさながら、トマトの剣技を拝見。
トマトが纏ったその漆黒。それはトマトが振るう度に周囲に撒き散らしているのだ。ヘルマン兵の顔面にも、べちゃり! と付着し 相手の視力をも奪っているから、厄介と言えば厄介。……味方にも当たりそうなのだが。
「きゃあっ! と、トマトさん! こっちにも 墨、墨飛んできてますよ!」
「ああっ、チューリップ隊の皆さんは、少し離れておいた方が良いですかねー!」
「オレらにも、被害被ってるんだから、クリーニング代はトマト持ちだな」
トマトのレンゴクの被害を受けてるのは、味方も同じだった。
「こらぁぁぁ! アンタ達! 遊んでないで、しっかり戦いな
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