第六十七話
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場泥棒の様な人たちか死刑囚です。これは偶々覚えていた分だけですが。
あとは回復魔法をちゃんと使えること位ですかね。
最後に一つだけ言わせてもらうなら、魔法なんて無くても私は70人を救うことが出来ました」
ああ、それとこれも言っておきましょう。
「ちなみにお父さんが得意な魔法は大戦中は雷系の攻撃魔法でしたが、それ以降は回復魔法ですよ。知ってますよね」
それを知らないことを私は知っていますけどね。
「ネギ、お前が目指している物とお前の力は矛盾していないか?そもそも本当に困っている人を助けたいと思っているのか」
そこで限界がきたのだろう。アレは何かを喚きながら何処かに走り去っていってしまいます。
「ウーノ、すみませんがアレを眠らせて外に出しておいて下さい」
傍で隠れていたウーノにアレの処分を任せることにします。
「よろしいのですか」
「構いませんよね?」
「ああ、一回頭を冷やさないと駄目だな。年単位で」
「そうするしかないな」
「というわけです。それから店に近づくようなら仕留めても構いません」
「かしこまりました」
ウーノが離れ、アレが別荘から出されるのを気配で確認してから今度は私の話を聞いてもらおうとします。
「二人に話しておきたいことがあります」
「僕も混ぜてもらいますよ」
いつの間にか零樹が部屋にやってきます。
正直言って助かります。一人でこの話をするのは不安でしたから。表面には出ていませんが震えが止まりそうにありません。それが分かっているのか零樹が手を握ってくれます。まだ辛いはずの身体を引きずってまで私の傍に居て守ってくれようとしている姿に少しだけ不安が消え去ります。
「ありがとうございます」
「言ってくれましたよね。傍に居て欲しいと。こんな時こそ傍にいないでどうするんですよ」
「そうでしたね」
忘れもしない初デートの日のあの言葉。
『傍に居て欲しい』
私が望むのはそれだけ。
何を不安になる必要があるのだろう。
零樹が傍に居てくれる。
それでいいじゃないですか。
今度こそ不安は全て消え去る。だから全てを話そう。
「私は、転生者です」
side out
side ナギ
「私は、転生者です」
その言葉から話は始まった。前世の話をされ、神の身勝手さを聞き、生まれてからの葛藤、全てを話し終え最後にこう言う。
「こんな私でも貴方達の娘でいられますか?」
答えなんて最初から決まっている。
「当たり前だろうがこの馬鹿者が」
あっ、アリカに台詞を取られた!?
「誰がなんと言おうとも
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