第六十四話
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の射手で迎撃しようとする。しかし、幾らかが接触して消滅したはずなのに再びリーネに向かって飛んでいく。
「この」
リーネはそれを断罪の剣で切り落とし接近戦を仕掛けてくる。それに合わせてオレも断罪の剣で斬りあう。
side out
side アリス
目の前の戦いを見ていて疑問に思うことがたくさんある。とりあえず隣に居るエヴァさんに聞いてみることにする。
「エヴァさん、二人は一体何をしているんですか」
「ああ、そう言えばアリスは知らなかったわね。私達が『森羅万象』をある程度操れることは知っているわね」
「はい、それで成長していると聞いたことがありますし、師匠は基本的に魔法+『森羅万象』で威力を上げたりしてますから」
「そうだ。そして、二人はそれを使ってある物の操作をしている」
「ある物、ですか。それは一体」
「可能性」
「可能性?」
「そう、存在する全ての可能性を二人が操作し続けている。『もし斬られた風に見せて全くの無傷で居る』『もし迎撃されずに貫通していた』そんなIFを引っ張りあっているの。もちろん私にはそんなことは出来ないし、零樹も刹那も無理。レイトとリーネ、あの二人だけが出来ること」
「そんなこと許されることじゃありませんよ」
「だからこそリーネはそれを嫌う。嫌うけど使うのなら自分の全盛期である必要があるからあの姿を取る。そしてあの姿を嫌う。だからこそ気になる。レイトもそれを知っているはずなのにそれを強要するのが。そして必ず必要になるとはどういうことだ。既にこの世界の原作は粉々と言ってもいい。なのに必ず必要になると断言する。まるで未来を知っているかの様に」
「エヴァさん」
「何を、何を隠しているんだレイト」
side out
side リーネ
頭が痛い。処理が遅れてる。第2〜14思考までをカット。新たに第45〜69思考を生成。気持ち悪い。痛覚をカット。お父様は何を。迎撃と回避。嫌われたの。右腕に被弾。勝てない。右腕の再生終了。可能性を奪いきれない。どうすれば良い。左腕及び右脚に被弾。魔力の一部を再生に。切り払う。成功。再生終了。脚を取られた。防御に全力……無理か。早く起き上がれ。無理。もう一度防御。耐える。耐えろ。何、あの目は。あの悲しそうな。いや、がっかりしている様な目。期待していた物に裏切られた様な目。ごめんなさいお父様。私はお父様の期待に答えられそうにないわ。
そして限界がきて私は舞台に倒れる。攻撃のほとんどに『防御を無視して直撃するという』可能性が入っていたのだろう。今までに、いえ、昔に傭兵に襲われた頃位のダメージが入っている。傷自体は既
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