第六十三話
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すよ、僕達」
「そんなことオレがさせる分けねえだろうが」
「そういうナギさんだって、アリカさんを(元老院の屑共から)攫って(旧世界に)逃げたでしょうが」
「オレはオレ、お前はお前だ」
「そんな屁理屈、通ると思ってるんですか」
「通るんじゃねえ、通すんだよ」
「何を言っておるかこのバカは」
ナギさんの隣にアリカさんが現れ、ナギさんを張り倒す。
「零樹よ、本当にアリスを娶るつもりなのか」
王としての貫禄を見せながらアリカさんが尋ねてくる。
「はい、誰になんと言われようとも」
「そうか、昨日も少しだけお前達の姿を見させてもらったが零樹にならアリスを幸せにできると思う。だからこそナギが言った通りアリスを守れるだけの力を見せて欲しい」
「分かりました」
「うむ、頑張れよ」
「というわけで本気で行かせて貰うぜ零樹。アリスは絶対にやらん」
「もう少し黙っておれ」
「がはっ」
再び張り倒されて背中をぐりぐりと踏まれる動きに一切の無駄が見えない所からよくあることなのだろう。
「アリスを任せられるかどうかは私が判断する。存分にやると良い」
「ありがとうございます」
「ほら、行くぞ」
ナギさんを引きずりながらアリカさんは控え室の方に姿を消す。魔法先生達がその後を追おうとするが係員に止められ、それでも強引に行こうとした所を赤き翼の面々に叩き伏せられていく。
それはともかく、次の試合で全てが決まる。アレの準備を始めなくては。
転移でとある場所に向かい術式を起動させる。
「ごめんね、無理矢理操作しちゃって。でも僕にはこれが必要なんだ。ちゃんと元に戻してあげるから、今だけは僕に力を貸して欲しいんだ。うん、ありがとう」
side out
ダイジェスト
第1試合 破竹の勢いでここまできた織斑千冬選手ですが急に棄権を伝えて何処かに行ってしまいました。一体何があったのでしょうか?零斗選手もそれを追って何処かへ。一応勝者は零斗選手となっています。
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