第六十二話
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て。私もこんな彼氏が欲しいな〜』
「ですって、タカミチ。そろそろ身を固めても良いんじゃないですか。」
話しながら細工を続ける。できればこのまま試合が始まる前に終わって欲しい所です。もう少し、もう少し。
「ははは、そう言われても相手がいないからねぇ〜」
「タカミチならすぐにいい人が見つかるでしょう。というより狙っている人って結構いるでしょ」
「う〜ん、そういう人の大半は周りの評価から近づいている人が多いからね、まあじっくりと探すよ」
『では、そろそろ試合を開始します。両者ともに準備は良いですね?それでは第2回戦第7試合開始』
終わった。直ぐさま起動の信号を送る。
「こうやっ」
タカミチが何か言おうとしていたがそれは爆発によってかき消される。なんてことは無い、不意打ち様に用意したナノマシンが起爆しただけだ。空気中に散布しておけば、後は意思一つで起爆可能という優れもの。欠点は若干の違和感とコストだ。後者はともかく前者は舞台に登場する際に巻き上げた水しぶきをナノマシンに浴びせ、水のように認識させることで誤摩化すことに成功している。コストは、どうすることも出来なかったが効果は十分だったようだ。ナノマシンは体内にも浸透していたのでこれで立つことは不可能だろう。案の定、爆炎が消え去った後には予想以上にぼろぼろなタカミチが倒れている。
「むっ、間違ったかなぁ〜?」
見たくなかったな〜、デスメガネの裸なんて。うん、ぶっちゃけスーツが全部吹き飛んだ。おかしいな?たしか戦闘用のスーツを着ていたはずなのに。もしかしてガトウさんとの戦いで普通のしかなくなったのかな?まあいいや、これで1、2回戦と無傷で勝ち上がれた。とりあえず手を合わせてから脅迫用の写真を何枚か撮っておこう。きっと役に立つ日が来るはず。
勝者宣言がされてから舞台を去る前にタカミチの下半身に上着を被せておく。ズボンはどうしたって?もちろん破れて、下着も無くなっているぞ。漫画じゃないんだから当然だろうが。うつ伏せだったお陰でアレを曝さなかっただけマシだろう。
さて、次の相手は『殺人貴』か『麻婆神父』
できれば『麻婆神父』が良いな。『殺人貴』が相手だとアーティファクトを使うしか無いな。できれば使いたくないけど。契約者は誰かって?もちろんアリスに決まっているだろう。父さんに教わった両者が主人で従者になる本契約をすませてあるんだ。お互いにヤバすぎる物、父さんの『遊びで造って封印』シリーズを当ててしまった。初めて見たよ『危険性が高すぎるから自己責任で使う様に』ってメモと詳しい取扱説明書が一緒に出るアーティファクトなんて。本当に危険過ぎて1回死んだよ。母さんの血を引いていて本当に良かった。あまり濃くないから再生に時間がかかったけど本当に良か
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