第六十一話
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「アリスを下賎な目で見た瞬間殺しますよ」
「おおう、恐えぇな、別に取ったりしねえよ。それにしてもアリスってことはAブロックの
一番最後のがそうか?しかし、一番最初の息子の方はどうやったらあんな風に育つんだ?」
「甘やかされて今まで怒られた事がないそうですよ。クシャミで武装解除を起こしたりしても。アリスと幼なじみにはよく怒られていたらしいですけどそれも5歳位までですし、それ位の男の子が女の子の言うことをまともに聞くと思います?」
「クシャミで武装解除、しかも怒られないだと!!何ともうらやまうらやましい」
「つい最近までそれですよ」
「ちょっとそいつとお友達になってくる」
「はいはい、試合が終わってからにして下さいね」
「任せておけ。オレはギブアップするぞ〜〜〜〜審判〜〜〜」
えっ!?ちょっ、え〜〜、どっか行っちゃったよ。まあ不戦勝とはいえ勝者になったから良いんだけどさ。なんかなあ〜。とりあえずアリスの応援に行きますか。
side out
side アリス
Bブロックでは未だにタカミチとガトウさんが戦闘を行なっている。どちらが勝つのか予想はつかないが、師匠はタカミチが勝つと言っていた。そのことを一時的に忘れ、自分の相手のことを考える。
ディルムッド・オディナ。
師匠達が作り上げたブラザーズの一体。モデルはケルト神話に出てくる悲恋の騎士、ディルムッド・オディナ。武器は魔法無効化能力を持つ真紅の槍『ゲイ・ジャルグ』と治療不可能な傷を与える黄色の槍『ゲイ・ボウ』、他にも二振りの剣を使うそうだが詳細は不明。戦闘スタイルは典型的な前衛型、MMで言う魔法剣士型です。瞬動や身体強化を使い接近して二槍を振るい敵を駆逐する忠義の騎士。正直相性が悪いです。私の戦闘の基本は奇襲、暗殺、毒殺などの卑怯と言われるやり方です。別に面と向かって戦えないことはありませんが先程挙げた様な戦い方が一番得意です。まあ、卑怯と言われてもどうとも無いんですけどね。師匠曰く負け犬の遠吠えなんて気にするな、ということです。それでもディルムッドさん相手にそういうのは避けたいんですが、私の接近戦って投影を使って武器を取り出すので『ゲイ・ジャルグ』で消されちゃうんですよ。どうしましょう?
そうして、あまり良い手が浮かばないままディルと向き合って舞台の上に立っている。
『さあ、Aブロック1回戦最終試合。対戦者は、予選では殆ど動いていなかったため、どのような戦いを見せてくれるのか。ちなみに彼氏持ちでプロポーズまでされたとか。ぶっちゃけ爆発しやがれ、アリス・アーデルハイト選手。対するは真紅と黄の二槍と泣きぼくろが印象的な騎士、ディルムッド・オディナ。その強さは予選
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