第五十四話
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をお願い」
「分かったわ、お母様」
お父様は今回の事によっぽどショックを受けているみたいね。2、3日で立ち直ると言っている以上立ち直ってはくれるでしょうけどその2、3日の間はたぶん何も出来ないでしょうね。
「疲れているかもしれないけど明日と明後日は私達でシフトを組むわよ」
「「「「ええ(ああ)(はい)」」」」
皆も同じ事を考えていたのかすぐに首を縦に振ってくれた。
はあ〜、こんな調子のお父様にあのガキを近づけさせたら…………血祭り?
「やっぱり店を閉めるわよ」
「どうしたんですか急に」
「今のお父様にあのガキが近づいたらどうなるか考えなさい」
「……血祭りで良いんじゃないですか。むしろそれを望みます」
「貴女、急に過激になったわね」
「これが私の本心です。修学旅行で完全に見捨てる事が決定してしまいましたから。ええ、アレに駆ける情けは一切合切なくなりました」
「…………あのバカは一体何をやらかしたの、零樹」
「あ〜、一言で言うならあいつの家族は妄想の中にしか居ない」
「それだけで何を言ったのかすぐに分かるっていうのもある意味で凄いわね」
「ちなみに予想だと休み明けにでも果たし状かなにかを持って来そうですよ。その場合貰ったその場で仕留めますけど」
「で、正体は明かすの?」
「明かしますよ。そして絶望を与えて折れればそれで良し、また自分の都合のいい様に改竄するなら……」
「ストップ。その先はナギさん達に任せる必要がある。それと肉親に手をかけるのは止した方が良い。やるなら僕がやります」
「…………すみません、ちょっと頭を冷やして来ます」
アリスが店の外に出て行くと当然の様に零樹も一緒に店を出る。とりあえず言わせてもらうけど
「「リア充爆発しろ」」
「せっちゃん、せっちゃん。リア充って何なん?」
「さあ、私にも少し分からないです。茶々丸は何か知っていますか」
「リア充とはリアルが充実している人の略語です。主にカップルに対して使われる事が多いようです」
「「つまり嫉妬やね(ですね)」」
「実際の所あの二人はお似合いだけど見ていて腹が立つというか」
「カップルというよりは長年連れ添った夫婦みたいな雰囲気を漂わせる新婚みたいな感じだな。それを見ているともう」
「「リア充爆発しろ」」
「としか言えないわね」
「はぁ〜、私もあんな彼氏が欲しいなぁ〜」
「チウちゃんならすぐにでも作れるでしょうが」
「それを言うならここにいる全員がそうだろ、まあ釣り合う男がいないという欠点を除けばだけど」
それが一番の問題なのよね。ある
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