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迷子の果てに何を見る
第五十三話
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禁呪。周囲の熱や火の精霊をかき集め体内で合成、一気に爆発させるという自爆魔法。使用者はもちろん周囲も巻き込んで熱量のみで破壊する魔法。これには魔法障壁も物理障壁も意味も無くあるのは死のみ魔法である。

「ま、まっt」

「その姿で産まれて来た事を恨みなさい」

次の瞬間、音も無く莫大な熱量が放出され人形は宣言通り塵一つ残さず蒸発した。そしてリーネもまた共に蒸発するもリーネであった物が集まり増殖し、1分と経たずに元の姿で現れる。

「はぁ〜、お気に入りだったんだけどな」

一糸纏わぬ姿でだが。

「それにしても敵の人形師は良い趣味をしているわ。つい我を失う位衝撃があったわ」

影の倉庫から着替えを取り出し身に纏う。

「まさか、お父様の姿の人形を作るなんて」

しかも見てくれだけで能力はかなり雑。それがお父様を、私が愛している人を穢している様に思えて、ついやりすぎてしまった。

「向こうも終わったみたいだし、時間も良い位だし旅館に戻るとしますか。零樹とアリスは身代わりを用意すれば良いでしょう」

身代わりの事を零樹に伝え、今日はそのまま本山に残る様に伝え、後始末を千草さんに任せて旅館へと引き上げる。





余談だがあのガキは深夜近くに旅館へと戻り新田先生にこってりと絞られる羽目となった。


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