第五十話
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んに包囲されていた。
「接近戦の方もまあ及第点と言ったところやな」
「ははは、天下の神鳴流師範代にそう言われるとは思っても見ませんでしたよ」
「謙遜せんでもええよ。まさか気で強化した木刀に魔力を通して反発させて無理矢理折るなんて考えをする時点で十分及第点や」
「昔、零樹に教えられましてね。成功して良かったですよ」
実際、今日初めてやったのだが本当に成功して良かった。
「勝負度胸もある。70点やな。ほならお休み」
ふう、ここまでか。零樹みたいに痛覚を遮断できれば良いんだけどな。
「「「神鳴流奥義、雷鳴剣」」」
「のわあああああああああああああ」
side out
side レイフォン
「裏神鳴流決戦奥義、万華桜吹雪」
あれが裏神鳴流か、普通の神鳴流と違って少し荒々しい感じだね。いや、これは零樹が怒ってるからかな。家族が貶されたら普通は怒るし。
「痛ててて、破片が身体の中に入りっぱなしになってる」
「ほんなら早よう取り出してきい」
「そうするよ鶴姉。あっ、そうだ。できれば僕の友達に稽古をつけてもらえない」
えっ?いきなりぃぃい。
振り下ろされた木刀を寸での所で回避する。
「ぎゃあああああ」
君尋は回避できずにダウンしてしまったけどしかたない。
「ふ〜ん、この子はともかく残りの二人は殺りがいがありそうやな」
「君尋は最近こちら側に来たばかりなんで、残りの二人はそれなりに楽しめると思いますよ」
「おい、零樹、ってアブな」
「鋭た、くっ、そこの」
一瞬だけ壁にかかっている木刀に視線を向けて持っていた鋼糸を木刀に絡め時間を稼ぐ。鋭太郎は僕の意図にすぐに気がついてくれたので木刀を投げ渡してくれるけど、鋼糸が耐え切れずに千切れた。しかも鋭太郎目掛けて突進している。援護したいけど鋼糸の長さが足りない。やられると思ったら鋭太郎は器用に身体を捻って斬撃を躱していた。そのまま僕の後ろにつく。
「ホンマに楽しめそうやね。零坊も良い友人を持ったんやな」
「鋭太郎、本気で不味いよ。完全に遊ばれてる」
「分かってるけどやるしかないだろう。フォローするから突っ込め」
「頼んだよ」
鋭太郎に援護してもらいながら木刀を振るう。いつも使っている物より若干間合いが長く扱いにくい。それでも何回か打ち合いを続けてズレを整える。
「準備はできたみたいやね」
「ええ、おかげさまで」
「ならここからは本番や」
鶴子さんが抜刀術の様な構えを取る。ならここから来る技は
「「神鳴流奥義、斬岩剣
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