第四十八話
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「エンド時にゴブリンのやりくり上手を2枚、無謀な欲張り、積み上げる幸福、非常食を発動。ライフを4000回復してカードを4枚ドロー、さらにカードを3枚ドローしてカードを1枚デッキの下へ送るのを2回。まだ揃わないわね。私のターン、もう一度金華猫を召還して墓地からミスティック・パイパーを特殊召還してリリース。トップは封印されし者の左腕、よってもう一枚ドロー。やっと揃ったわね、手札に封印されしエクゾディア、封印されし者の左腕、封印されし者の右腕、封印されし者の左足、封印されし者の右足が揃ったわ」
「テスタロスの一発にかけておけば良かったかな」
「デッキが無くなった後に貪欲な壷。さあどうする?」
「はぁ〜、降参。ガチのエグゾディアよりはマシだけど十分凶悪なデッキだね」
「まあ、お遊びなんだからこんなものでしょう。ちなみに零樹のデッキはフルモンスターかしら」
「そうだよ。ガリスとバードマンのコンボとメタイオンでバーンもできて、サイバーエルタニアンで場をリセットしたり、フォートレスを大量展開したり、帝も何枚か入ってるし、シンクロも組み込んであるし、色々出来る様にしてあるデッキだよ。勝率はそこそこあるデッキだよ」
「その割には回ってるわね」
「たまに事故るよ。それでなんで僕達は包囲されてるの」
デュエル中にいつの間にかクラスの娘に包囲されていた。
「朝倉の言う通りホントに先生そっくりじゃん」
「でしょでしょ、先生を更に紳士的にしたらこんな感じになると思うんだけど」
朝倉とハルナが零樹を見て騒いでいた。
「姉さん、こちら方々はクラスメイトですか?」
「そうよ。それで、なんでみんな集まっているのかしら」
「いやね、男子が女子の方に普通に来て混じってるから様子を見に来たのよ」
「ホントに先生そっくりだよね」
みんなが口々に零樹のことをお父様にそっくりだと言うけど中身は似ているようで似てないのよね。零樹の方が少し大雑把で力強くて、お父様はきめ細かくしなやかな強さ、零樹が大木でお父様が竹のようなものかしら。
「とりあえず周りは無視して麻雀でもするわよ」
「無視は酷くない」
「なら私の暇つぶしの為の玩具にでもなってくれるの」
「いや、それはちょっと」
「なら邪魔しない。とっとと散りなさい」
渋々ながら散って行くクラスメイトを尻目にカードをシャッフルしていく。途中、あのガキが零樹を見て不満そうにしていたけど、私達が睨むとすぐに何処かに逃げ出してしまった。いい気味ね。
それから京都に着くまで麻雀をしていたのだけれど結果はビリが佐久間、同着で私と零樹、トップがアリスだった。
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