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迷子の果てに何を見る
第四十七話
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滅することが出来る上に耐えることが出来るのもほんの一握りだ。が、今回はその先を目指す。
まあ、先と言っても単純に複数のブラックホールを作って威力を調整するだけなんだけどね。
コントロールが難しいので今回はブラックホールの核を用意する。父さんが重力魔法を使うならこれを核にすれば扱いやすいと言って作ってくれた六つのチャクラムを肉体強化を全開にして引っ張り出す。なぜ全開にしたかというと普通では考えられない位重いからだ。その重量は一つにつき2トン。それを六つ同時に操れないと弟子から卒業させてくれない。父さんは一つ37トンのチャクラムを同時に30個使用して重力を自在に操ることが出来る。それどころか面倒くさいの一言でチャクラム無しで同じことをしていた。
重力を制御してチャクラムを高速回転させていく。これの速度を更に上げていくとブラックホールの完成だが、時間がかかるのが欠点である。そのためアリスさんの『博覧会』による爆撃が続く。
宝具でハリネズミ状態だったがそれを抜かれ、魔法薬で傷を治療され、今は魔法と魔法具による爆撃を受けている。う〜ん、父さん達に弄られてた分が此所に来て爆発しているな。まあこっちに被害は無いから問題は無いな。

「アリスさん、そろそろ止めを差しますけど良いですか?」

そんなことを考えているうちにバレーボールサイズのブラックホールが六つ出来上がる。今はベクトルを操作して超重力が漏れない様にしてあるだけでブラックホールの維持を手放しています。正直被害を抑えるのとブラックホールの維持を同時に行なうのは一つ二つならともかく六つはまだ不可能です。

「両手両足、頭部と胴体に一つずつお願いしますね」

「了解です」

リクエスト通りに両手両足、頭部と胴体に一つずつブラックホールを投げつけ、それと同時にアリスさんが固有結界を解除して僕はアリスさんの手を掴み縮地で真上に退避します。固有結界は解除するとある程度の反動が還ってくる為、長時間展開すると危険である。fateでもそうだが文字通り世界を塗り替える、世界を創ると言ってもいい程の魔法に最も近い魔術だ。そんな物がデメリット無しで使える訳が無い。それはアリスさんにとっても世界にとってもだ。だからこそ父さんに使用する場所は世界樹の傍か、特別製のダイオラマ魔法球に限定されている。
実際、数分足らずの展開でアリスさんは消耗し、世界樹の傍だというのに魔力が極端に少なくなっている。あと2、3分程展開していればアリスさんは一人で立てない位に消耗し、世界樹は枯れ始めるだろう。

「これは父さんに怒られるかも知れませんね」

「すみません。少し調子に乗りすぎたみたいで」

「まあ、事情を話せばお小言の一つ位ですむと思いますけど。ブラックホールが収まるまで時間はありますし、少し休
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