第四十六話
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っている別荘に移動し、フェブにお茶を用意させテーブルに向かい合って座る。
「それで何を相談したいのかしら」
「実は、好きな人が出来たと言いますか自覚したと言いますか、そんなことがありまして」
「なるほど、つまり今度デートかなにかをすることになったからそれについてアドバイスが欲しいと」
「まあ、そうなんですが。今更ながら三十路手前だというのに恋愛ごとに疎くて、前世でも付き合い出してすぐに死んでしまいましたし、好きな人のタイプも全然違うのでどうしたら良いか分からなくて」
「じゃあ、とりあえず下着から選ぼうかしら」
「下着から!?ちょっ、いきなり何を」
「エイプリル、全員を集めなさい。その時に倉庫から服ももって来なさい」
「イエス、マスター」
「エイプリルさんもそんなおもしろそうに走って行かないで〜」
「良いことアリス。女は見えない所にこそ力を入れないといけないのよ。いざという時の為にね」
「だからっていきなり過ぎですよ」
「とりあえずサイズを計るから脱ぎなさい」
「ちょっと待って下さい」
「フェブ、オクト、ディス、アリスを捕まえなさい」
「「「イエス、マスター」」」
そのまま色々とサイズを測られ着せ替え人形にされること約半日。休みを挟みながらでしたがほぼぶっ続けで一人ファッションショーをやらされました。
「服はこれで良いわね。アリカに似ているから色々似合ってどれにしようか悩んだけどこれならバッチリのはずだから」
「あ、ありがとうございます」
「それで他にアドバイスだけど、特にないわね」
「えっ?」
「それでも何か無いのかと聞かれたら、普段通りで居なさい。無理して演技する位なら、普段通りの自分を見せておきなさい。それで相手が離れるなら所詮それまでの男だったというだけね」
「はぁ」
「あまり分かっていないみたいから説明するけど、その人が好きということはその人と一緒にいたいというのは分かるわね」
「はい」
「ならその人の前で疲れる様なことを続けるの?」
「したくないですし、されたくもないです」
「だからこそ普段通りの自分を見せなさい。私が言えるのはそれと惚気話だけ。聞きたい?」
「いえ、いいです。あとは自分でなんとかしてみます」
「そう、なら頑張りなさい」
「……相手が誰なのか聞かないんですか?」
「聞いて欲しいの?」
「聞いて欲しくないです」
「じゃあ聞かないでおいてあげる」
どうせ聞かなくても相手は零樹でしょうし、レイトが色々とエスコートの仕方は教えているでしょうから問題は無いわね。さて、私もデー
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