第四十五話
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あるのか?」
「どうなんだろう?」
考えてみる。
顔と容姿、アリカさんに似ていて美人
性格、一度決めた事が正しいならそれを成し遂げるまで諦めない。頭が固い訳じゃなく柔軟に物事を考えられる。優しさと厳しさを旨く使いこなす事が出来る。
力、魔法世界でも最強の一角。なおも成長中。真祖の分だけ僕の方が強い。
欠点、料理があまり得意じゃない位かな?
う〜ん、恋人にするなら文句は無いけど、僕が料理できるし。むしろ恋人にしたいと思うけどなんで今までその考えに至らなかったんだ?
……ああ、分かった。色々思い返してみたら、そういう二人きりで良い雰囲気になってたの命の危険に曝されている時ばかりだ。父さんの修行中で。
それにどっちかというと家族みたいに接していたからか。まあアリスさんもやりたい事が一段落ついたみたいだし、これを切っ掛けに関係を変化させてみようかな。
でも焦らず、けれど大胆に行きますか。鈍感そうですし、僕も鈍感だし。
「むっ、その顔は可能性があるという事だな。者共、出合え出合え裏切り者が出たぞ〜」
「ちょっと待て、裏切り者ってなんだよ」
「零樹に彼女が居るらしいぞ〜」
「ちぃ」
誤解を解かずに僕は教室から飛び出した。クラスメイトの何人かがカッターや鋏を投擲しようとしていたからだ。こうして次の授業までリアル鬼ごっこをする羽目になった。逃げながらも隙あらば指揮をとっている佐久間に反撃は忘れない。
「死ね、鋭太郎」
「甘いわ。フランクラム・シュタイン教授と開発したアニマル拳法の餌食にしてくれる」
「ならこっちは父さんと一緒に再現した南斗水鳥拳で対抗してくれるわ」
「それは本気でヤバい」
「逃がすか飛翔白麗をお見舞いしてくれるわ」
「本当に再現してるのか!?くそ俺も南斗紅鶴拳が使えれば」
「負けてるだろうが」
「ぐわあああああ、我が生涯に一片の悔い無しーーーー無念」
「悔いがあるのかよ」
ちなみに身体を切り裂くことは出来ませんでした。しっかりと障壁を張ってやがりましたから。倒れたのも振りですしね。分かってますがこれが鋭太郎との付き合い方なので気にはしません。
side out
side アリス
「くしゅん。誰かが噂でもしてるのでしょうか?」
噂をされるとくしゃみをするのって師匠が言うには呪いの一種らしいですね。
「かわいらしいくしゃみね。大方零樹でしょ、何を噂してるのかは分からないけど」
私がくしゃみをしたのに釣られたのかリーネさんと茶々丸さんがやって来て、聞かれると不味い話をするのか周囲
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