第四十四話
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には賛成しているけど、殺気も本気でぶつけてやって欲しいと言われているから廃人になったらそっちで頑張ってね」
「……ナギ達が生きておるのか」
「さあ?何を勘違いしているのかは知らないけど、あのガキの祖父がこの件に関して許可を出してるのよ。はい、これ証拠」
影から手紙を取り出しジジイに渡す。その中身を見てジジイが悔しそうに顔を顰めているが私たちを甘く見たのが失敗だったわね。
「……分かった。すぐに通達しておくが出来るだけ穏便に「済ませるつもりなんて一切無いわ。あのガキには現実を見せる。タカミチを出張に出させたのは失敗だったわね。これでいざという時に私たちを止めれる戦力が無いんだから」
学園長が殺気を放ってくるがそれ以上の殺気を零樹が簡単に出した事に目を見開いて驚いている。
「学園長、あなたはこの学園のトップではあるけど実力では私たちには絶対に勝てない。権力はそこそこあるけど、所詮はそれだけ。何でも思い通りになる訳ではないし身の程をわきまえないから痛い目にあうわよ」
唖然としている私は最後の爆弾を落とす。
「私たちは赤き翼を相手にしても引けを取らない。むしろチーム戦なら負ける事は無いのよ」
「なっ!?」
「そんな私たちにあのガキを襲わせるのだから、覚悟だけはしていてね」
「まっ、待ってく」
「だぁめ、帰るわよみんな」
私の影にみんな入っていき最後に私自身も影に入り、屋上に出る。
「さて、今日は早退しちゃったし私はここで昼寝でもするけど刹那と茶々丸と零樹はどうする?」
「私は、休み時間にでもこのちゃんに会ってから父上に修行でも付けてもらおうかと考えてます」
「私はマスターの傍に」
「僕は残して来た分身と入れ替わって授業に出て来ます」
「真面目ね、中学校で習う事なんて今更する必要も無いのに」
「まあ、授業中は他の事をやってますけど友達との付き合いは楽しいですから」
「それだけは同感ね。気を付けて行ってらっしゃい」
「はい、では今日の夜に」
「ついでに家から拷問に使う正気を保たせる薬も持って来てね」
「分かったよ」
刹那が扉から屋上を離れ、零樹が自分の影に飛び込んだのを見送った後、人払いと魔力察知を妨害する結界を張り茶々丸の膝枕で眠り始める。
夜、麻帆良学園女子中等部の寮から近い広場に私たちは集まった。昼休みに私の分身体に変装をさせてあのガキに吸血鬼がいる事を知らしめると、案の定こちらの思惑通り一人で見回りに出るという無謀な事を行な
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