番外その二
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通り振る舞おうとしているのが滑稽に映る。
「オレがしてやれるのは彼女を預ける事だけだ。後はお前の仕事だ」
「この娘って先日の」
「九尾だよ。力に関してはオレが保証してやる。それと早く帰れ。エヴァが戻ってくる。エヴァは容赦ないから滅されても知らんぞ」
「それは困るわね。とりあえず彼女は預からせてもらうわ」
藍が倒れている場所にスキマが開く。同時に第1思考に切り替えスキマを『理解』する。その瞬間意識が飛ぶ。
「ここは、オレの部屋か」
ベットから身体を起こし周りを見る。携帯を見ると紫と会ってから6時間程経過しているのを確認する。何があったのかを思い返してみる。
「確か藍を回収しようとしていたスキマを『理解』しようとして」
そうか、『理解』する途中の膨大な情報を処理し切れなかったのか。だが、あの情報は。
「起きたのか」
「キティか」
ドアを開けてキティが傍に来る。
「一体何があった」
「思ったより一条の世界を探すのが大変でな。少し気を抜いたらこの有様だ」
正直に話せば幻想郷に攻め入りそうで咄嗟に嘘をついた。
「そうか、まだ見つからないのか」
「おおよそは見当がついている。明日には見つかるだろう」
「分かった、一条には伝えておこう」
「ついでに報酬の魔法具を渡しておいてくれ。オレはもう一眠りする」
「ああ、お休み。レイト」
キティが出て行った後、スキマを『理解』した時に手に入れた情報を吟味する為に第2思考に情報を入れ、残りをずらし、それから第2思考に切り替える。
これは、凄いな。ある意味で『根源』に近い情報量だ。これを一瞬で頭の中に叩き込まれたら気絶もするはずだな。それにしても境界を操る程度の力というのは確かに強力な能力だ。これを昇華させれば対抗手段になるな。とりあえず一条を送り返したら練習するか。
翌日の昼前に一条の世界が判明した事を伝えるとすぐにでも帰してくれというので昼食を作るのをシスターズに任せ、世界樹の根元に移動する。
「世話になった」
「何、オレの都合に付き合わせてしまったんだこれ位はさせてもらわないとな」
お土産としてジークの時と同様に漫画と報酬の魔法具、ついでに昨日倒れた為に製作途中だったケーキを渡した。これで少しでも妻達の機嫌が良くなる事を祈っているぞ。
「さて、魔力をかき集めてっと」
世界樹から魔力をかき集め詠唱に入る。そして詠唱が終わると一条の前に鏡が現れる。
「これを潜れば向こうのこの場所に出れる」
「おう、それじ
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