番外その二
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不可能ではないがな。
それでもオレの能力を全て探索に使ってしまう為、元からの身体能力以外は無いに等しい状態だ。前回のナギの捜索時は適当に入れば良いなぁ〜、程度にしか探していなかった為に時間がかかったが、今回は本気で探している為、春休みが終わる前には探し終わる予定だ。それまでの間は臨時のアルバイト、といってもオレとキティの小間使いみたいな感じで雇った。三食おやつ付きで帰る時に魔法具を一つ譲るという条件で。
そして現在オレの代わりに殺生石の発掘を代わってもらっている。
それはさておき大分県豊後にはそこそこの数の温泉と神社がある。そして、オレとキティは神社みたいな古い建築物などを見て回るのが趣味のひとつで(京都に住み始めた頃はほぼ毎日見て回っていた)あるので朝から色々と見て回り、夜にはあちこちの温泉に行ったりとのんびりとは言えないがそれなりに休暇を楽しんでいた。そして四日目の昼過ぎに一条から連絡が入った。
「これが殺生石の最後の欠片か」
「見つけた時はちょっと焦ったぞ。どんだけ妖気を溜め込んでやがるんだよ」
渡された殺生石の欠片は調べなくても妖気に満ちあふれている事が分かる。普通の人から見ても嫌な感じがする石だと分かる位に。
「これならあと一週間も放っておいたら化生するぞ。たぶん殺生石を復元しても化生すると思うからその時は任せるよ」
「ちなみにどんなのが現れると思う」
「そりゃあ九尾の狐だろうが、伝承によると大きさはそれほど大きくないらしい。ただ火力はかなり凄いらしいな。そこそこの大きさの村を15分程で壊滅させているみたいだ。実際欠片が化生した時に戦ったが中級妖怪クラスだったな」
「後はメスだったな。私のレイトを横取りしようとしていたから滅したが」
「へぇ〜、じゃあエヴァがいるなら俺入らないんじゃないのか?」
「強い男を欲しがっていたからお前に押し付けるのよ」
「今のオレは力の大半を失っている。つまり押し付ける条件はクリアしている」
「計ったなレイト」
「君は良いバイトだったが君が来たタイミングが悪いのだよ。恨むのなら君の担当の神を恨みたまえ」
殺生石を元の形に揃えると全ての欠片の妖気が集まり、一つの石としての姿を取り戻す。そして周囲からどんどん妖気を集め化生する。
「「「は?」」」
殺生石が化粧するのは良い。
だが現れた九尾は九尾でもこいつは人型だった。それはまだ良い。高位の妖怪は基本的に人型を取り強い程人間に近い姿を取る。
気を失っているのもまだ良い。討伐されてバラバラに砕かれていたのだから仕方ないとも言える。
そして裸なのも、セーフなのか?
それよりも重要なのがオレとキティ(たぶん一条も)はこいつを知って
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