残酷と不死鳥
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を引っ張って頭を持ち上げる。
涙と涎と恐怖と痛みでぐちゃぐちゃになった顔に人指し指に炎を灯して近づける。
「あ、あ、あ、あ、あ」
見せつけるようにゆっくり、ゆっくりと。
そして突き刺す。
口ではなく、目に。
「あ゙、あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あぁ」
「あっ、手が滑っちまった」
「あ゙あ゙っ、ぃ゙だひぃぃ……ぅぁ、ぁあぁ……」
「痛いなんか分かってるさ。そんなことより、お前らの目的を話せよ。次は口な」
再び手を近づけていく。
「やめてくれ!話すから!話すから……やめてくれ……おねがい……おねがい、します……」
声が聞こえたのは背後から。
そして、そこにいるのは一番強かったロリ堕天使。
「仲間意識が高くてありがとさん。フェニックスの涙の無駄遣いをしなくてすんだわ」
レイナーレから手を放し立ち上がりつつ振り向く這いつくばってるロリ堕天使へと。
しっかりと、いつでも焼けるよう右手に炎を出したまま。
ロリ堕天使は顔を歪め、憎々し気に俺を睨んできた。
「さて、話せよ。早く」
「わかっ……た……
目的は……シスターから神器をぬきだすことだ……」
「どんな神器だ?」
「…………聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)」
「シスターの特徴」
「…………金髪で翠の瞳をした………お前くらいの歳の少女だ」
「名前」
「アーシア・アルジェント」
どうやら、原作通りにアーシアは来るらしい。
問題はどうやってリアス眷属に入れるかだな。
「そうか。聞きたい情報を聞けてよかったわ。
まぁ、でも
――――とりあえず、腕一本な」
俺はレイナーレの右腕だけを綺麗に灰にする。
「ぎぁあああ゙あ゙あ゙あ゙!?」
「なっ!?なんで!?」
なんで驚いてんだよ。
「阿呆が。もう1つくらい目的があるんだろ。言えよ」
「な、ないっ!本当にアーシアから神器を抜くことが目的なんだ!!」
ロリ堕天使は慌てて声をあげる。
馬鹿にしてんのかっての。
「疑問その1、何故この魔王の妹が二人もいる土地でやるのか」
魔王の妹、しかも次期公爵が二人もいるのだ。
それなりの警戒はしててもおかしくはない。
隠れて何かやりたいのなら、他の、例えば下級貴族の土地の方が警戒は薄い。
「それは!知らなかったんだ!」
「疑問その2、なら何故上級堕天使(おまえ)がいるのか。
中級くらいならまだ知らなかったって可能性も捨てきれなかった。
けど、おまえが出てきた時点でそれはない」
無限の龍神や赤龍神帝くらいの力がなければ馬鹿は生き残れない。
身の程知らずは生き残れな
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