マブラヴ
1092話
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でも威嚇であって、宇宙船の破壊とかじゃないんだからな。
そういう意味では俺も炎獣で機銃を破壊しているんだが、俺の場合は機銃だけだし。
ムラタの場合は特機だけあって機銃以外の場所も破壊してしまいそうな感じがする。
他の機銃もそれぞれが動いている中で、シャトルは宇宙船の装甲に沿うようにして格納庫へと向かっていく。
俺の案内もあるんだろうが、特に危うげなく操縦しているのは……スレイか?
元々がプロジェクトTD出身なだけに、この手のシャトルを使いこなせてもおかしくはない。
まぁ、戦闘機とシャトルだと色々勝手が違うだろうが……その辺はスレイの腕だろう。
宇宙船の方での動きは……機銃以外は特にない、か?
オルタネイティヴ5派、つまりアメリカの中でもある程度以上の力を持っていた者達が乗っているんだし、何らかの奥の手があってもおかしくないんだが。
G弾信者もいる事を考えると、G弾? いや、そもそもG弾は作られた数自体が少ないし。
この辺はハイヴを占拠してはG元素を報酬として貰ってきたエザリアの功績か。
S-11辺りなら可能性もあるか? ……いや、どのみち何をやったにしても、さすがに宇宙船の中でそんな広範囲破壊兵器を使うような真似はしないだろう。
命の瀬戸際まで追い込まれれば話は別だが。
ともあれ、格納庫の外側までやって来た俺は、高密度の炎を出して装甲を焼き切っていく。
勿論外部からも開けられるようになっているのだろうが、その場合は向こうにも内部からハッチを閉めるという方法を取られる可能性もある。
そうして、ハッチの外側からシャトルが楽には入れるくらいの大きさに焼き切り……そこに、シャトルが突っ込んで行く。
本来なら正面衝突して多大な被害を受けるのはシャトルだが、焼き切られている今の状態では話が別だ。
真っ直ぐに宇宙船に突っ込んだシャトルは、焼き切った外壁を貫通して格納庫の中に入っていく。
よし、緊急の補修装置とかが働く前に俺も中に行くか。
シャトルが突っ込んだ穴から空気の流出している中を俺も突っ込み……うん? 空気が流出している割りには人の姿がないな。
大抵こういう時は人が宇宙に流れているんだが……
そう思って格納庫の中に入った時、全てを理解する。
「まぁ、最初から誰もいなければ、そりゃあ人が宇宙に放り出されたりはしないか」
背後で俺の開けた穴が緊急隔壁みたいな感じで閉じるのを感じつつ、呟く。
しくじったな。最初に俺が宇宙船の中に入り込んで確認しておけば、ここまで外壁を破壊する必要はなかったのに。
いや、でも普通格納庫の中に誰もいないとか思うか?
それにシステム的な面で操作した場合、さっきも考えたように向こう側に操作される可能性もある。そう思えば、やっぱり俺がやった
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