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イナズマイレブン〜クロスライジング〜
武方3兄弟
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「二階堂監督…!」

「久しぶりだなぁ豪炎寺、フットボールフロンティアでの活躍は見ている。元気にサッカーを続けているようでよかった、がんばれよ!」

「ありがとうございます」

久々に顔を合わせた恩師に挨拶を交わす豪炎寺。

この監督は3兄弟とは違って、豪炎寺のよき理解者みたいだな。

そんなとき、雷門イレブンのみんなが集まってきていた。

そして一之瀬が何故か相手の監督と一緒に来ていた、木戸川の選手に向かい走り出した。

「西垣…!?西垣!驚いた、こんな所で会えるなんて!」

「…?い、一之瀬!?一之瀬か!?ど、どうなってるんだ一体!?土門!秋!な、なんだよ俺は、タイムスリップしちゃったのか!?」

「まさかトライペガサスの3人目か?」

俺がそう一之瀬に聞くと、笑顔で頷いた。

西垣のことは一之瀬だけでなく、もちろん土門や秋もよく知っている仲。久々に再会した4人は、敵味方のことも忘れて日が暮れるまで語り合うのだった。

「そうかぁ、それで一之瀬は雷門中に…とにかく一之瀬がまたサッカーに戻ってきてくれて、俺嬉しいよ!」

「西垣君はいつから木戸川清修に?豪炎寺君からは名前を聞いたことなかったけど」

「今年だよ!親の転勤でね」

「でも不思議なもんだなぁ、バラバラになったアメリカ時代の仲間がもう一度出会うなんてさ!」

「サッカーの神様が、どこかでちゃんと見てるのさ!」

「でも不公平な話だよなぁ、俺だけ違うチームで君たちと戦わなくちゃならない。でも負けないぜ!3対1だけどな!」

「ああ、がんばろうな!」

爽やかにお互いの健闘を誓い合う一之瀬たち。久々に会えたことがよほど嬉しいんだろう。



─────────
その日、俺たちは雷雷軒で食事を取りながら、次の相手木戸川との作戦を練っていた。

「問題は、あのパワーとスピードをどう阻止するかだが…」

鬼道がそう呟いた。

「トライアングルZか…」

円堂も爆裂パンチがいとも簡単に破られたことで、少し眉間にシワを寄せながら呟いた。

「あんな凄い技見たことないな」

風丸もそう呟く。

「今まで対戦した中でも最強のシュートじゃないか?」

俺がそう鬼道に言うと鬼道は

「ああ、単純なパワーの比較なら、帝国のデスゾーンより強力かもしれない」

と言う。

あのデスゾーンより強力かも知れないなんて…。

「大丈夫!今日は初めてだったから驚いただけさ、試合では絶対に止めてみせる!」

「本当に出来るのか?」

「根拠は…?」

「死にもの狂いで練習する!」

「も、もの凄く単純な理論だな…」

俺はそう呟きながら、思わず椅子から落ちてしまった。
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