羽ばたけトライペガサス!
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た。
「チャンスはこの一度のみ…!」
「「「絶対に成功させるんだ!!行けえーーっ!!」」」
3人が綺麗に交差線を描き、強烈な風が巻き起こる。その勢いでボールはペガサスへと変化し、空へ羽ばたいた。そして一之瀬、円堂、土門も大きくジャンプをして、3人で同時に蹴り込んだ。
「「「トライペガサスッ!!」」」
ついにその完壁な姿を現したトライペガサスは美しかった。
だがこれだけ凄い強風が巻き起こったならば、あんな近くにいた木野は大丈夫なのか…。
「やったああああっ!!できた!できたよ一之瀬!!」
「ああ!やったな円堂!ありがとう土門!」
「おお!どうよぉ!」
「うん!みんな素敵よ!」
「素敵でヤンスー!」
「へっ?」
ついにトライペガサスを完成させた歓喜に震えながら、思い切り抱き合って喜びを分かち合う円堂たち。しかしその中には、なぜか何もしてない栗松達の姿もあった。
「へへっ、俺達だってマネージャーを守ろうって…なっ」
「うん!」
栗松たちはトライペガサスが発動したあの瞬間、我が身を盾にして秋を竜巻から守っていた。
「お、お前達…!嬉しいことしてくれるぜ、この〜!」
「へへへっ、万が一に備えてたのは俺たちだけじゃないでヤンス」
「えっ?」
栗松達に改めて飛びつきながら喜ぶ円堂。しかし栗松は、備えのために動いてたのは自分達だけじゃないと言う。
そんな栗松の指差した先には、栗松達がカバーし切れなかった時のために、医療器具を持ってきていた俺たちが待機していた。
「み、みんな…!」
「秋…!このチームは最高だよ!円堂、君達に会えて本当によかったよ!」
仲間を大事にする俺たち、雷門イレブンに感動した様子の一之瀬。
そして最後にまたあの爽やかな笑顔を残すと、一之瀬はアメリカへと旅立って行くのだった。
「あの飛行機かな…」
「うん、多分ね…」
「一之瀬ぇーーっ!また一緒にサッカーやろうぜー!!」
太陽も沈もうとしていた頃、雷門中の頭上を飛んで行ったアメリカ行きの飛行機。あの中に一之瀬も乗っているんだろう。
円堂はまた再会する日を夢見て飛行機へと叫んだ、サッカーを続けていればまたいつか一緒にサッカーをやれる日が来る。
俺がそう思ったときだった。
「うん!やろう!」
「え、えっ!?」
俺も思わず驚いた。
「い、一之瀬!?どうして!?」
円堂も驚いたように叫ぶ。
「あんなに胸がワクワクしたのは初めてだ!だから帰るに帰れない、もう少しここにいる!俺、一つのことに熱く燃えるみんなとサッカーがしたい!円堂達と一緒にサッカーがしたいんだ!」
「雷門に来てくれるのか!?」
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