第一話「夜空の巫女」
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と俺に向けた。
「や、やば……!」
俺は無論そうつぶやく。しかし、彼女は肩の痛みをこらえて俺の片手を掴むと、勢いよく走りだした。ライフルの銃弾を潜り抜け、山道を駆けあがる。
「な、何がどうなってんだよ!?」
俺はつい自分だけ逃げ出したいと思った。だが、彼女は俺の手を引いて共に逃げてくれている。先ほどの俺の情もあったのだろうか、俺を見捨てずに一緒に逃げてくれている。
「……!」
俺は彼女の手を逆に引いた。俺が彼女の手を引いた形で先頭に立ち、共に逃げる。
「ついてきて! この山道なら少しは詳しいから?」
「は、はい……!」
息を切らしながらも、苦しさを忘れて俺は無我夢中で彼女の手を引っ張って逃げ回った。
とにかく俺は彼女と共に逃げまわった。くそ! こんなところで人生終わっちまうのかよ!?
どうしてこんなことになっちまうんだぁ〜!?
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