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ドリトル先生の水族館
第一幕その六

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「それでそこに行ってね」
「参拝もしたよね」
「それで天理教の博物館に行ったりね」
「そうしたこともしてたね」
「あの時もいいことを学べたよ」
 先生は天理市に行った時のことも笑顔でお話します。
「とてもね」
「天理教のことも」
「それも学んで」
「それでなのね」
「満足してるんだね」
「日本は色々な宗教が平和に共存しているから」
 先生はこのことからも笑顔でお話します。
「宗教を学ぶにおいてもね」
「いい場所なんだね」
「この国はそうなんだね」
「そうだよ、だからね」
 それで、というのです。
「神学も学びやすいよ」
「神学はあらゆる学問の基だったね」
 ここでジップが言いました。
「そう言われているね」
「うん、だからね」
 先生も応えます。
「僕も学んでるんだ」
「神学もだね」
「キリスト教のこともね、ただ」
 ここでこうも言った先生でした。
「日本ではキリスト教というか宗教学はね」
「全ての学問の基じゃない」
「そこは違うね」
「欧州とはね」
「そこは違うよね」
「うん、そうなんだよね」
 そこはというのです。
「仏教にしてもね」
「そこまで重要じゃないんだね」
「神道にしても」
「そこは違って」
「学問の基じゃないんだ」
「あらゆる学問の」
「学問の一つなんだ」
 あくまでその位置に留まっているというのです。
「日本の宗教学は」
「仏教も神道も」
「キリスト教にしても」
「そうなんだね」
「欧州とは本当に違うんだね」
「その国によって学問のあり方も違っているんだ」
 イギリスと欧州で、というのです。
「僕もこのことを日本に来てから実感したよ」
「頭でわかっていても」
「身を以てわかったのは」
「日本に来てから」
「その時に」
「はじめてなんだ」
「うん、わかったんだ」 
 それこそというのです。
「それまで神学からはじまるって思ってたけれど」
「日本では違っていて」
「それぞれの学問で独立してるのかな」
「神学が幹じゃなくて」
「それぞれが木なのかな」
「うん、色々派生していて影響し合ってるけれど」
 それでもというのです。
「独立しているところはあるかな」
「日本の学問は」
「そうしたところがあるんだ」
「それぞれが木で」
「立っているのかな」
「欧州は神学っていう大樹があって」
 本当にそこからはじまっているとです、先生は考えるお顔で動物の皆にお話します。
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